W-ZERO3用IPフォン、FeliCa在室システムなどを展示 NET&COM 2006

» 2006年02月03日 12時19分 公開
[吉岡綾乃,ITmedia]

 2月1日から3日まで、東京・有明の国際展示場で開かれている「NET&COM 2006」(2月2日の記事参照)。会場で見つけた、ちょっと面白い展示を紹介していこう。

W-ZERO3でも利用できるWindows Mobileソフトフォン

 インターナショナルシステムリサーチのブースで展示していた「PPPhone」は、PDA端末やノートPCにVoIP対応ルーターを組み合わせて利用できるモバイルIP電話システムだ。会場では、PPPhoneをインストールしたウィルコム「W-ZERO3」も展示されていた。

 無線LANに接続しているときは内線IP電話として利用でき、アクセスポイントに接続していない場合は、050で始まるフュージョン・コミュニケーションズが提供するIP電話に転送できる。また、ウィルコムとNTTドコモのPHSカードに対応しており、PHSカードを差した端末を、PHSの外線通話に利用することも可能だ。IP電話とPHSは同じインタフェースから電話ができる。

 PPPhoneはWindows CE/Windows Mobile版、Windows 2000/XP版があるが、現在M1000用のSymbian版を開発している。IP電話のほか、プッシュ・ツー・トーク機能を利用できるという。

 同社ではシステムの販売だけでなく、IP電話とPHSのインタフェースを統一したソフトフォンを開発できるSDKも公開している。

FeliCa在室管理システム

 日本コムシスが展示していた、FeliCaを利用した在室管理システムが「Oruca」。IP-PBXサーバに追加して利用するもので、メンバーの在籍情報をWebブラウザから顔写真の一覧で確認できる。

 リーダー(展示会場ではPaSoRi)に「Edy」や「Suica」「ICOCA」などのカードをかざすと、入退室情報がサーバに書き込まれる。現在はFeliCaを内蔵するカードだけだが、おサイフケータイにも対応する予定。

日立、Ajaxを利用したソフトフォン用電話帳を参考出展

 日立インフォメーションテクノロジーが参考出展していたのが、同社製のSIPサーバ「SIP:OFFICE」のサーバAPIをベースに、クライアント側ではWebブラウザ+Ajax(2005年4月26日の記事参照)を使って表示する、動的なWeb電話帳。

 PC上で利用するソフトフォンは、Webブラウザベースの電話帳と組み合わせて使うものが多い。電話帳のデータはローカルに持つのではなく、SIPサーバ内のデータをブラウザ上に表示するが、Ajaxを使うことで動的な表示が可能になる。

 電話帳に登録されている人に電話がかかってきた場合は、その人のアイコンが赤く光って知らせる。不在時には他の人が電話をとることもできる。座席表などと組み合わせて表示ができるので、「誰に電話がかかってきたか」を視覚的に把握しやすいメリットがある。同社ではSIP:OFFICEの拡張機能として商品化していく考えだ。

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