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2006/02/02 10:47 更新

おサイフケータイでクレジット:
QUICPayとはどんなサービス? (1/2)

おサイフケータイで利用できるクレジット決済サービスはiDだけではない。ここではJCBが推進する「QUICPay」について、詳細に解説していく。

 現在日本で、おサイフケータイで利用できるクレジットカード決済サービスには、「QUICPay」「スマートプラス」「iD」の3つの方式がある。いずれも、非接触ICチップのFeliCaを利用している点、小額決済を想定している点などで共通している。このうち、JCBが推進するサービスが「QUICPay」だ。

 クレジットカード10社、KDDI、ボーダフォンなどが集まり、携帯電話を利用した小額決済の推進や、クレジット市場の活性化を目指して2005年10月に発足した「モバイル決済推進協議会」(2005年10月25日の記事参照)では、各社の共通インフラとしてQUICPayの仕組みを想定している。現在QUICPayのサービスはJCBしか提供していないが、将来的にはほかのカードブランドでも対応する見込みだ。

 QUICPayとはどのようなものなのか。ここではサービス内容の詳細をまとめた。

JCBカードの“子カード”

 QUICPayは現在、JCBのクレジットカードユーザーが、子カードとして持つものになっている。クレジットカードに“追加して”利用するもの、という位置づけだ。

 カードタイプの「QUICPayカード」と、おサイフケータイで利用できる「QUICPayモバイル」の2種類がある。ユーザーは、カードか携帯電話のどちらかを選択して申し込むと、QUICPayのIDが発行される。1つのIDにつき、カードは1枚、携帯電話は1台となっているが、1人のユーザーが複数のIDを持つことが可能。つまり、QUICPayカードとモバイルの両方を持ったり、複数のおサイフケータイにQUICPayをインストールしたりして使うこともできる。本人名義のJCBカードを持つユーザーの家族がQUICPayを利用することも可能だ。

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QUICPayカード(左)とQUICPayモバイル(右)。現在JCBでは、QUICPayカードを小型化し、キーホルダーのように使えるタイプ(左下)も開発中

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QUICPayのリーダー/ライター(左)。カードまたは携帯をかざすだけで、暗証番号などの入力は不要。モバイル版のメリットの1つは、手軽に履歴を確認できるところ。使った日付と金額を6件まで確認できる(右)

 QUICPayは、JCBブランドではなく、イシュアー(カード発行会社)としてのJCBのサービスだ。このため現状でQUICPayを利用できるカードは、JCBあるいはJCBのFC(フランチャイズ)社※が発行しているJCBブランドのクレジットカードに限られる。また、トヨタファイナンスとオリエントコーポレーションもQUICPay対応を表明している。JCBブランドのクレジットカードであっても、イシュアーによってQUICPayは未対応の場合があるので注意が必要だ。

 現在は、カード/モバイルともに、年会費と発行手数料※は無料。QUICPayの利用金額は、親カード(JCBカード)の利用金額に上乗せする形で請求される。

 QUICPayを利用したい場合、JCBカードを持っていなければまずJCBカードを作り、そのあとでQUICPayのIDを発行申請する形になる。4月からはJCBの会員サイトを通じて、オンラインで申し込みが可能になるほか、JCBカードの申し込み時にチェック入れるだけで同時に申し込みができるようになる予定だ。

※FC社…JCBが銀行などの金融機関と提携または出資して設立した会社のこと。JCBカードを発行しているFC社は、UFJニコス、さくらカード、りそなカード、ちばぎんジェーシービーなど80社。
※発行手数料…現在は3月31日までに申し込むと発行手数料が無料になるキャンペーン中だが、この期間は延期される見込み。

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JCBのロゴが付いていても、利用できないカードの例。VIEWカードはJCBブランドカードではあるが、JR東日本が発行している提携カードなので、QUICPayは利用できない。カード裏面に発行者として「株式会社ジェーシービー」と記載があるカードならQUICPayを発行できる

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[吉岡綾乃,ITmedia]

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