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2005/12/05 17:48 更新


“携帯への不安”はどこにある?

社会インフラ化する携帯電話だが、ユーザーが“不安”を感じている面があるのも事実。それに対してキャリアが最優先で取り組むべきなのは、どの点なのだろうか。

 もはや日々の生活になくてはならないインフラである携帯電話だが、普及に伴う“負の面”をユーザーが感じているのも確かだ。いったいどんな点に「不安意識」を感じているのか、またその払拭のためにキャリアが「最優先で取り組むべき」なのはどの点なのだろうか。

運転中の携帯利用、緊急時の連絡、そして迷惑メール

 NTTドコモがWeb上で実施した調査によると、携帯電話に対する不安で最も高かったのは「運転中の携帯電話利用による交通事故」(70.9%)だった。運転中の携帯利用については、道交法などの面からも整備が進んでおり(2004年11月2日の記事参照)、ユーザーの関心も高まっている。

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 マナーやルールに関する事柄への不安は根強い。運転中の携帯利用だけでなく、「電車内の携帯利用によるトラブル」(48.1%)や「携帯カメラでの盗撮被害」(46.9%)、「映画館での着信音」(46%)などが高い。

 特に「携帯カメラでの盗撮被害」(2002年11月19日の記事参照)は若い女性からの不安が強く、10代女性で59.2%、20代女性で67.4%、30代女性で61%と6割が不安を感じている。

 インフラ整備やセキュリティに関する不安も高い。「緊急時につながらず大切な連絡ができない」という不安は55.1%に上った。また「携帯電話会社から個人情報や通信記録が漏洩」(49.1%)や「メールやアドレス等の情報がコピーされる」(46.1%)という不安も多かった。特に、メールやアドレスなどの情報コピーは10代女性の不安が59.2%と高かった。

 数年来の懸念事項である「迷惑メール」への不安も高いままだ。67.1%が不安を挙げており、「架空請求メール」(43.1%)や「振り込め詐欺」(26.9%)を上回った。

キャリアが取り組むべきは、まずセキュリティ

 こうした不安に対してキャリアは何を取り組むべきか。全体的に高かったのは主にセキュリティに関する事柄だ。

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 「緊急時につながらず大切な連絡ができない」「携帯電話会社から情報や通信記録が漏洩」「メールやアドレス等の情報がコピーされる」の項目は、それぞれ約69%が最優先での取り組みを望んでいる。個人情報保護法の施行もあってユーザーの意識が高まっている一方で、キャリア側の取り組みは3割程度しか認知されていないのも課題の1つだ。

 各キャリアが継続して取り組みを行っているにもかかわらず、相変わらず対策が望まれているのが「迷惑メール」(77.2%)だ。一方で、マナーやルールに関しては不安意識の割に、キャリアの取り組みが期待されていない傾向があった。

 全体としては埋もれてしまうが、特定のユーザーが強く取り組みを希望している項目もある。「子供の携帯電話の使いすぎ」がその1つだ。中学生の子供がいる親や高校生の子供がいる親は、キャリアの取り組みを強く希望しており(中学生の子供の親:69.3%、高校生の子供の親:65.8%)、キャリアの安心に対する取り組みの必要性も細分化が必要になってきていることが分かる。

 本調査は10代〜60代の携帯電話を持っている、全国の男女5000名に対して行われた。期間は10月7日から14日まで。

[斎藤健二,ITmedia]

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