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2005/11/29 21:07 更新


セブン&アイ“独自電子マネー”とはどんなサービス?

セブンイレブンは、EdyでもSuicaでもない「第3の電子マネー」を採用することを決定した。同じく非接触IC技術を使うクレジットシステム「QUICPay」を進めるJCBと業務提携する、その理由は?

 既報の通り(11月29日の記事参照)、セブン&アイ・ホールディングス(セブン&アイ)が、2007年春を目処に独自方式の電子マネーを発行することを発表した。「発行までまだ時間があることもあり、詳細は未定」(セブン&アイ広報部)としているが、現在のところ分かっていることをまとめた。

 セブン&アイの電子マネーは、Edy、Suicaなどと同じく、技術的にはFeliCaを利用したプリペイド(前払い)タイプのものになりそうだ。発行当初はセブン-イレブン店舗で、将来的にはイトーヨーカドーを初めとするセブン&アイ系列店舗で利用できるようになる。電子マネーだけでなく、ポイントサービスを搭載し、グループ内の各店舗で相互利用できるようにするという。

 発行主体は、グループ会社であるアイワイ・カード・サービスが行うが、申し込み処理やカード発券業務、ユーザーサポートなどのカード関連実務は、JCBが行う見込み。

 アイワイ・カード・サービスは、イトーヨーカドー、エスパ、ヨークマート、ロビンソンといったセブン&アイ系店舗で利用できるクレジットカード「アイワイカード」を発行している。現在アイワイカードについてJCBに業務委託をしている縁があることから、今回の電子マネーでもJCBと業務提携し、開発からJCBの協力を得ることになったという。

 JCBはFeliCa/モバイルFeliCaを利用したポストペイ(後払い)タイプのクレジットシステム「QUICPay/QUICPayモバイル」を進めている(10月25日の記事参照)。セブン&アイではQUICPayを導入するという発表は行っていないが、「QUICPayのような小額決済サービスや、他社の電子マネーなど複数の決済手段が使えるシステムも検討したい」(広報部)としている。

 当初はカードで発行するが「将来的には携帯対応も含めて考えているが、スケジュールは未定」(広報部)だという。セブン&アイではこの電子マネーについて、初年度の発行枚数1000万枚を目指す。2001年に本格スタートしたEdyが、発行枚数1000万枚を超えたのは2005年4月末である(5月16日の記事参照)。同じく2001年にスタートしたSuicaの発行枚数は、2005年8月時点で1300万枚超だ。

 セブン&アイでは、独自の電子マネーを採用した理由について「セブン-イレブンだけで1万1000店、ほかにグループ各店舗で利用できるため、お客様の利便性は高い。お客様の利用実態などをフィードバックして(CRMツールとして)使っていきたいこと、またポイントなどの独自性や、販促ツールとして使うことを考えると、提携では不自由がある。またトータルコストで見ても、独自方式がよいと判断した」(広報部)とコメントしている。

[吉岡綾乃,ITmedia]

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