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2005/11/18 02:46 更新

Destination Nokia:
「Eメールは出発点」──EseriesだけではないNokiaのソリューション

幅広い企業のプッシュEメールに対応するEseriesだが、Nokiaは自社でもNokia Business CenterというプッシュEメールサービスを用意した。無料のクライアントソフトに推進役を期待する。

 エンタープライズ向けにフォーカスした端末群「Eseries」を投入するNokia(11月17日の記事参照)。しかし企業が携帯を使って生産性向上を目指すときに、最も重要なのは組み合わせるソリューションだ。

 オーストラリアのシドニーで開催されているDestination Nokiaで、エンタープライズ・ソリューションズのセールス&マーケティング上席副社長のデービッド・ペッツ氏が、Eseriesと組み合わせて使うビジネス向けモバイルソフト「Nokia Business Center」について話した。

Eメールは出発点

 Nokia Business Centerを企業のメールサーバと組み合わせることで、モバイル環境のEseriesから企業内メールをチェックしたり返信したりが可能になる。QWERTYキーボードを備えている「E61」と「E70」は、こうした用途に最適化された端末だ(11月17日の記事参照)

 「デバイスは主要なキーだ。どんなデバイスでもいいというわけではなく、アプリケーションによって変わってくる。IP環境で運用できるものでなければいけない。QWERTYキーボードもそうだ」(ペッツ氏)

 一見すると一種のPDAのようにも見えるEseriesだが、企業が携帯に求める性能の多くがもり込まれている。情報漏洩防止などのビジネスニーズを考慮し、カメラを搭載したのはE70のみ。バッテリー寿命も、例えばE70では普通の端末の約1.5倍となる1150mAhのものを搭載するなど最適化した。

 セキュリティへも配慮されている。「端末を落とした時は、オンラインでロックしたり、消去したりすることもできる。企業側からプッシュEメールのソリューションを完全に管理することができる」(ペッツ氏)

Eseries用途
E61Eメールをアクティブに使う人向け。カメラなし
E70ボイスとE61のクロスしたもの
E60ボイスに最適化したもの。カメラなし

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左からE60、E61、E70


 「Eメールは重要だが単なる出発点。シームレスにIPとセルラーをつなぐテクノロジーは進歩している」とペッツ氏が話すように、BlackBerryのようなプッシュEメールの先を見据えたのがEseriesともいえる。無線LANを搭載し、VoIPが利用できるEseriesではボイスも重要な要素だ。

 「BlackBerryは独自のデバイス。ボイスとデータで1つに統合されている。しかしボイスは最高のクオリティではない。まだまだBlackBerryと携帯の両方を持ち運んでいる人がいる。Nokiaはこれを統合して品質の高い音声を提供する」(ペッツ氏)

マルチベンダーサポートがキー──Nokia Business Center

 Nokia Business Centerのポイントは、大きく3つある。1つ目は、NokiaはEseries向けに幅広いプッシュEメールのベンダーと提携しており、Nokia Business Centerもその内の1つに過ぎないということだ。

 「幅広いプッシュEメールのベンダーと提携している。我々自身も(Nokia Business Centerとして)ソリューションを提供する。モバイルの世界では、単一の接続法だけではいけない。マルチベンダーのサポートが必要」(ペッツ氏)

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モバイルソリューションのポートフォリオ。各分野において幅広いベンダーのサービスを利用できる。Nokia Business Centerは、その内の1つだ

 講演当日、Nokiaは企業向け同期ソフトの大手、Intellisyncの買収を発表している(11月17日の記事参照)。Intellisyncのソフトはマルチデバイス、マルチベンダーサポートに定評がある。

 2つ目は、サーバを導入企業のファイアウォール内に設置するタイプであること。

 「Nokia Business Centerの場合、ファイアウォールの後ろにある。外部に置いたサーバを経由するサービスを使うと、サーバが落ちるとプッシュEメールもダウンしてしまう。Nokia Business Centerの場合、自社環境なので自分でコントロールできる。第3者に依存しなくていい」

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外部のNetwork Operation Center(NOC)を経由してプッシュEメールを実現するタイプに対し、Nokia Business Centerは企業内にサーバを設置することでエンド・ツー・エンドのサービスを提供できる

 3つ目のポイントとして、ペッツ氏が「当初、Nokia Business Centerの最大の推進役」として挙げたのは、プッシュEメールのソリューションとして非常にローコストなことだ。

 「(Nokia Business Centerの)スタンダードのメールクライアントは無料。サーバプラットフォームを購入すると付いてくる。プロフェッショナルは、企業内のディレクトリにもアクセスできる。フルアクセスやPIMなどの同期も可能だ。ExcelシートやPDFなどを添付して送ることもできる。小さなスクリーンだがノートPCのような作業ができる」

製品カテゴリー機能
プロフェッショナルPIMの同期。ミーティング調整。添付ファイルのフルサポート。企業内のディレクトリアクセス。アドレス帳の統合
スタンダードプッシュEメール。メールの読み書き。メール内の電話番号、URLへのリンク。アドレス帳へのアクセス
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[斎藤健二,ITmedia]

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