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2005/11/16 15:50 更新

Destination Nokia:
Nokiaが約束する、エンターテインメントとビジネス

オーストラリアのシドニーで、Nokiaのプライベートイベント「Destination Nokia」が開幕した。同社のハイエンド端末やエンタープライズ分野について、アジア地域の取り組みを紹介する。

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 エンターテインメント分野とエンタープライズ分野のそれぞれに力を注ぐNokia。オーストラリアのシドニーで11月16日に行われたプライベートイベント「Destination Nokia」で、南東アジアパシフィック セールス、カスタマー&マーケットオペレーション担当副社長のテイラー・マクギー氏が、今後の販売計画を話した。

 全世界的に好調なのがカメラ付き携帯電話だ。「すぐに写真を撮りたい──。こうしたニーズからカメラ付き携帯がここまで普及するとは5年前には想像もつかなかった。現在は5億台のカメラ付き携帯が使われている。今年だけでもNokiaは1億台のカメラを販売した」とマクギー氏。

 カメラだけでなく、力を入れているのがMP3など音楽再生機能付の端末だ。マルチメディア系ハイエンドの「Nシリーズ」にはHDD付きも用意され(4月28日の記事参照)、「Nokia XpressMusic」という音楽携帯ブランドも立ち上げた(9月27日の記事参照)。「Nokiaは音楽携帯にコミットしている。2005年には4000万台以上を提供する予定だ」(マクギー氏)

 同社初となる地上デジタルテレビ放送対応端末「N92」の投入も間近だ。「モバイルテレビは、2006年に提供する」とマクギー氏。欧州、アフリカ、アジアの放送形式「DVB-H」に対応する。

 「Eseries」3機種を投入するなど、最近Nokiaが力を入れるエンタープライズ向けには、Symbian OS上のプラットフォーム「S60」(旧名Series 60)を搭載したスマートフォンを宛てる。Nokiaは2005年第3四半期に約750万台のスマートフォンを出荷しており、市場全体のシェア50%に当たる。「2006年には1億台のスマートフォンが使われる」とマクギー氏は予想を述べた。

Nokiaの“フューチャリスト”が語るデジタルメディア

nokey2.jpg  「どのようにメディアは変わっていくのか。マーケット、コンシューマ、従業員に何が起きているのか」。そう問いかけたのは、次世代フューチャリストのアンドリュー・ゾイル氏。

 “Connecting People”のNokiaのスローガンの通り、ユーザー同士をつなげることが新時代の価値に直結することをゾイル氏は説いた。

 同氏が挙げたのは大きく2つ。1つは古典的なネットワークの法則、ボブ・メトカフ氏が提唱した「メトカフの法則」だ。これはネットワークの価値は、参加人数の2乗に比例するというもの。携帯電話などからネットワークにつながる人数は現在でも増え続けており、人数の増加分を遙かに上回る価値の増加がネットワークにはもたらされている。

 2つ目は、ネットワークにおける“ロングテール”だ。ネットワークのあり方は様々な点でべき乗則に則っているが、結果、全体のほとんどのトラフィックはごく一部に集中している(2:8の法則、パレートの法則)。しかし最近では、これまで取り組む価値の少ないと思われてきた残りの大部分(ニッチ)が、“ロングテール”として重要性が認識されつつある。「トラフィックの60%がニッチのロングテールだ」とゾイル氏。ネット上の広告ビジネスでは、ニッチに向けた商品であるGoogleなどの検索広告が成功するなど、ロングテールが注目を集めている。

 「モバイルピープルは互いにつながって個人としての力を発揮する。ロングテールだ」(ゾイル氏)

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“マス”のブロードキャストに対して、携帯電話に代表されるニッチの“カンバセーション”(会話)がロングテール

[斎藤健二,ITmedia]

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