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2005/09/13 22:18 更新


サイボウズの携帯参入は本気、「サイボウズ・フォン」誕生か

サイボウズの代表取締役社長を務める青野慶久氏は、2006年1月期中間決算の会見において、携帯電話事業への参入の意思を改めて強調した。

 「サイボウズ・フォンをいつかやってみたい!」。サイボウズの代表取締役社長、青野慶久氏は9月13日に開催したサイボウズの2006年1月期中間決算の会見で、携帯電話事業参入を本格的に検討していることを力を込めて説明した。

 現在は市場のリサーチをしている状況で、場合によっては「やらないということもあり得る」(青野氏)というが、具体的なサービス内容を挙げるなど本気度は高い。

青野氏

サイボウズの代表取締役社長 青野慶久氏

 サイボウズは今年4月に課金・請求ソリューションを手がけるインフォニックスを買収し、連結子会社とした。インフォニックスは、携帯電話キャリアから通信設備を借り受けて独自の通信サービスを提供するMVNO(Mobile Virtual Network Operator:仮想移動体サービス事業者)の携帯電話事業者に対して、課金・請求システムをアウトソーシングで提供する「MVNE(Mobile Virtual Network Enabler)サービス」を9月1日に開始した。サイボウズは通信事業者から通信設備を借り受けて、MVNEサービスのインフラ上で携帯電話サービスを展開することを検討している。

 青野氏は“サイボウズ・フォン”について、「ビジネス・アワーだけ通話料金を安くしたり、サイボウズのグループウェアに簡単につながるなど付加価値を付けて携帯電話のサービスを提供することを検討している」と述べた。

 サイボウズが注目しているのは、携帯電話事業の新規参入企業。新規参入企業はMVNO向けに通信設備を提供することに熱心といわれている。青野氏は開始時期などは「まったく未定」と述べ、「市場調査に結果によってはやらないこともあり得る」とした。

 サイボウズは今後も企業の買収・合併(M&A)やアライアンスの拡大を続ける考えだ。青野氏はM&Aやアライアンスのターゲットとして、多数のユーザーを抱えるなどサイボウズの顧客資産を向上させる企業や、サイボウズの収益性を向上させる企業を考えていると説明した。連結子会社にしたインフォニックスやクロス・ヘッドは収益の向上を狙ったケースだった。

 青野氏は収益を向上させる企業に加えて、「国内ですでに顧客基盤を持っている企業、海外ですでに販売チャネルを持っている企業。この2つに絞ってM&Aを考えている」と述べた。

 サイボウズが9月13日に発表した2006年1月期の連結中間決算は、新製品の投入やM&Aの実施で売上高が前年同期比50%増の22億1600万円だった。経常利益は112%増の5億5700万円。当期純利益は132%増の2億8300万円だった。

[垣内郁栄,@IT]

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