5分で分かる、今週のモバイル事情 9月3日〜9月9日:

» 2005年09月09日 23時59分 公開
[吉岡綾乃,ITmedia]

2005年第1四半期、メーカー別シェアはパナソニックモバイルがトップ

 IDCは9月5日、2005年第1四半期の国内携帯電話市場動向を発表した(9月6日の記事参照)

 メーカー別シェアで第1四半期にトップだったNECは3位に順位を落とし、代わってパナソニックモバイルが首位に返り咲いた。2位はドコモ向け、ボーダフォン向け共に好調なシャープ。

 また9月7日には、電気通信事業者協会(TCA)は9月7日、携帯電話/PHSの2005年8月の契約者数を発表した(9月7日の記事参照)。auは契約者数を18万5000伸ばし、純増シェアトップ。ボーダフォンはかろうじて純増を守った。ウィルコムは依然好調が続いており、6万増を達成している。

auも「おサイフケータイ」をスタート

 au初のおサイフケータイ「W32H」が、9月9日から発売された(9月8日の記事参照)

 発売日の9月9日から、KDDIのEZ FeliCaがサービス開始している。サービス開始の9日から利用できるのは、ビットワレットの電子マネー「Edy」、フェリカネットワークスのPC連携ツール「かざポン」、JCBのポストペイ決済方式「QUICPay(クイックペイ)」、ヨドバシカメラの「ゴールドポイントカード」の4種類だ(9月8日の記事参照)

 EZ FeliCa対応サービスとしてはすでに19のサービスが発表されているが(8月2日の記事参照)、2006年1月開始予定のSuicaを除く14種類のサービスのうち多くが9月中に開始予定だ。

 EZ FeliCaサービス開始に伴い、Edyの初期設定をしたユーザーに対して利用額の5%をキャッシュバックするキャンペーン(11月10日まで)と、携帯が故障したり破損したりしたときに、無償でEdyの残高を返金してもらえる「Edyレスキューサービス無償キャンペーン」(2006年8月末まで)も始まった。

ボーダフォンもナビサービスを提供

 ボーダフォンは、GPS機能を利用したナビサービス「Vodafone live!NAVI」を開始すると発表した。「903T」発売に合わせてスタートする。(9月7日の記事参照)

 他キャリアとの差別化ポイントとして、海外ローミングに対応している。海外Vodafone live!NAVIは、サービス開始当初から英国、オランダ、スペイン、ドイツ、香港の5つの国と地域で対応する。対応エリアは順次拡大予定だ。

 なお、最初のVodafone live!NAVI対応端末となる「903T」には、「ゼンリンいつもナビ」がプリセットされる。雨の日などに便利な「屋根の多いルート」、階段や歩道橋を避けたルートを導き出す「階段の少ないルート」など、気分やニーズに合わせたきめ細かいルートを検索できる(2月16日の記事参照)

ACCESSがPalmを買収、インデックスは音楽配信へ参入

 9月9日、ACCESSは米PalmSourceを買収、子会社化すると発表した(9月9日の記事参照)

 ACCESSは、組み込み向けブラウザ「NetFront」で知られる。Palm OSを開発してきたPalmSourceを買収することにより、ユーザーインタフェースのノウハウなどを取り込み、携帯電話向けアプリケーションを拡充するのが狙いと見られる。

 また、インデックスが音楽配信に参入することを発表した(9月8日の記事参照)。TBSラジオなどと4社で合弁会社「インデックスキャスティング」を設立、社長にはインデックス取締役の千田利史氏が就任する。音楽配信のほか、アーティストの発掘やレーベル事業、ライブ、チケットのネット販売なども手がける。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.