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2005/09/09 17:56 更新

BREW最新事情:
BREWの特徴を生かしたビジネスアプリとは (1/4)

通信機能の自由度の高さ、高いセキュリティといったBREWのメリットを生かして開発されたビジネスアプリが増えてきた。なぜBREWを使うのか、具体的な例とともに示していこう。

 BREWが普及し、また守備範囲が広がるにつれて「ゲームアプリよりもビジネスアプリにおいてこそBREWの良さが活かされる」という声を聞くことが増えてきた。

 今回は、多様な活用が可能であるBREWの特徴を生かして開発されたビジネスアプリを、ソリューションの側からの視点で紹介しよう。

ビジネスアプリにBREWが向いている理由

 ビジネス向けのBREWプロダクトの場合、ゲームアプリのように、端末単体で利用するものは少ない。多くは業務用システムの端末アプリとしてBREWアプリを使う仕組みを採用している。これはBREWの特徴である通信機能の自由度の高さが理由である。

 Javaアプリでは仕様上の制限により、Webページの通信でお馴染みのHTTP(S)プロトコルしか使えないが、端末を直接制御できるBREWにはその制限がない。さらに、ドコモのJava仕様iアプリと異なり、同時に複数のサーバと通信できることなど、PC用通信クライアントとほぼ同等の自由度が認められている。この自由度が業務用アプリの開発には非常に大きな要素となる。

 また、他のBREWアプリから呼び出されることによって機能部品として動作する「BREWエクステンション」という仕組みがあるのも、業務用アプリの開発にはメリットが大きい。

 例えば、見かけ上単独のアプリに見えるメディアシークの「2次元コードリーダ」は、実は2次元コードを携帯のカメラから取り込んで解析するエクステンション「CamReader for BREW」と、これを呼び出すBREWアプリから構成されている。よって、2次元コードの読込機能が必要な業務用アプリは、このエクステンションを呼び出す仕組みを持てばよい。また、もし新しいタイプの2次元コードへの対応が求められても、呼び出すエクステンションを切り替えるだけで済む。ちなみにエクステンションにおける課金も可能なので、将来的には、エクステンション開発ビジネス(いわば、BREWの部品屋さん)も成立するだろうともいわれている。

形を変えて浸透する「NAVITIME」のヒューマンナビ

 今年8月、KDDIと慶應義塾大学は、歩行者向けナビゲーションサービス「EZナビウォーク」で、産学協同研究を行うと発表した(8/22の記事参照)。この「EZナビウォーク」の中核となっている歩行者向けナビゲーション技術が、ナビタイムジャパンによる「NAVITIME」である。

 NAVITIMEによる歩行者向けナビゲーションサービスはBREW上のみならず、ドコモ向けにはiアプリで、ボーダフォン向けにはVアプリでサービスが提供されている(ただし、iアプリ/Vアプリ版ではGPSは利用できず(F505iGPSを除く)、移動にあわせて地図が自動スクロールする機能などは無い)。また、NTTドコモ初のBREW端末「FOMA SA700i」でも提供予定だ。

 加えて、今年8月からは「Global NAVITIME」として海外4カ国に対応を開始した(8/1の記事参照)。同社では海外展開も進めており、米VerizonとALLTELに「NAVITIME」としてサービスを提供しているほか、中国ChinaTelecomでは「igogo」サービス(BREW)、タイのHutchison-CATでは「Where are you?」サービス(BREW)のエンジンとして活用されている。なお、欧州でも独E-plusのiモード向けに提供予定となっている。

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Gloval NAVITIMEを使い、ロンドンのセント・ポール大聖堂から大英博物館への道順を検索したところ

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[平野正喜,ITmedia]

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