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2005/08/26 22:43 更新


ウィルコム、音声端末への「本気」

MCFが主催するコンテンツプロバイダ向けのセミナーにウィルコムが登場。今後の取り組みについて講演を行った。

 8月26日、都内で行われたモバイルコンテンツフォーラム(MCF)のセミナーに、ウィルコム営業開発部長の太田靖士氏が登場。ウィルコムの現状と、今後の取り組みについて話した。

 旧DDIポケットはKDDIグループを離れ、2005年2月からウィルコムに社名変更。新体制で再出発した。新体制になってからは、企業成長を目指して積極的に事業発展に取り組んでいる。

 「これまでは利用期間が非常に長いユーザー、ウィルコムシンパともいえるくらい愛用してくださるユーザーがほとんどだった」(太田氏)が、現在ウィルコムは順調に加入者数が増え、2004年3月以来16カ月連続で純増が続いている。新規契約者獲得に、特に効いているのが3月に発表された、月額2900円の音声定額プランだ(3月15日の記事参照12)。

 「これまではデータカード中心の販売で、音声サービスが弱かった。しかし会社の体制が変わり、取り組む姿勢が変わった。今後は音声(端末)にも力を入れていく」(太田氏)

 通話品質の良さには定評があるが、携帯3キャリアと比較すると、ウィルコムの端末ラインアップや、公式コンテンツはあまりに少ない。

 端末ラインナップの強化は、PHSコアをモジュール化した「W-SIM」を開発、サードパーティに端末(「WILLCOM SIM STYLE」)の開発を任せることで進める計画だ(7月7日の記事参照)

 WILLCOM SIM STYLEの一例として、太田氏が示したのが、企業のニーズに合わせた特殊端末。例えば運送業界の企業が社員向けに、トラックにひかれても壊れない堅牢な端末を開発・配布する、といった例や、スポーツチームで会員限定の端末を作って販売し、会員限定コンテンツなどを配信する、といった例を示した。

 もう1つの弱点、公式コンテンツの充実にも力を入れていく方針だ。「現在(ウィルコムの)公式コンテンツは約130。他のキャリアから2〜3年遅れている状況だ。現在、他キャリアにコンテンツを提供しているプロバイダに、ウィルコム向けにもコンテンツ提供してくれるように声をかけている段階。今後WILLCOM SIM STYLE端末が出てくると、従来の音声端末と着メロのフォーマットが違う、といった事態も起こると思うので、当面は音声端末用とWILLCOM SIM STYLE用の2本立てなどの形で提供をお願いすることになると思う」(ウィルコム営業開発部コンテンツ企画グループ)とした。

[吉岡綾乃,ITmedia]

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