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2005/08/10 20:05 更新

特集:BREW最新事情
BREWとは何か?(後編) (1/2)

携帯ハードウェアに対しての自由度の高さは、BREWの大きな特徴だ。今、BREWを使ってどのようなことが行われているのか。後編ではビジネスソリューションに利用されるBREWの姿を見ていく。

 「BREWとは何か?(前編)」では、BREWの誕生から今に至るまでを概観した。

 Javaに対抗する携帯向けアプリ開発環境として理解されることの多いBREWだが、それだけではなく、携帯アプリをダウンロードする環境としてのBREWという面も持っている。また最近では、メールソフトやWebブラウザといった携帯電話のネイティブアプリケーションが次々とBREW化してきている。さらにユーザーインタフェースをカスタマイズする技術「UiOne」がBREWに統合されたことにより、BREWはますますその守備範囲を広げつつある。

 BREWの携帯電話ハードウェアへの自由度の高さを、マイクロソフトの「DirectX」に例え、BREWはゲームにおいてその能力を発揮すると考えている人もいるようだ。しかし、2003年7月に開かれた展示会「WIRELESS JAPAN 2003」において、KDDI社長の小野寺正氏が(早くも)述べていた通り「やはりBREWは法人向け」であり、私も、モバイルビジネスソリューションにおいてこそBREWの真価が発揮されると考えている。

 そこで後編では「BREWとは何か?」をより具体的に示すべく、BREWによるビジネスソリューションの実例と途中経過のいくつかを紹介しよう。

BREW+GPSを活用するソリューション

 携帯電話のGPS機能とBREWアプリによって実現したビジネスソリューションとしては、まず、KDDIが2005年7月に発表した、産業廃棄物処理業向けのソリューションがある(プレスリリース)。これは、BREWアプリ「GPS測位データ自動連続送信」によるもので、運行工程内での車両の長時間停車を監視すると共に、車両位置情報をWeb上で公開することが可能という、廃棄物処理の新しい法律に対応する新しいソリューションだ。

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収集運搬GPS追跡管理システムの利用イメージ

 また、2004年10月に紀文フレッシュシステムが導入した、BREWアプリを活用したチルド物流業界向け配送管理システム「iGPSCargo」では、BREWアプリで実現しているセンタープッシュ機能とBluetooth経由での機器連携機能を活用している(プレスリリース)。紀文では「このシステムにより、同社の受注管理から配送実績管理までを一元化し、主軸のチルド共配で売上倍増を狙う」としている。なお、共同配送業務の完全管理はチルド物流業界初だそうで、ここでも、過去にないチャレンジにBREWのテクノロジーが用いられているといえる。

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iGPSCargoのイメージ

BREW+ストリーミングを活用するソリューション

 2005年6月、日本エンタープライズはモバイルムービーSHOWDO SDKを日本で独占販売すると発表した(6月8日の記事参照)

 これは、米TruVideoが開発した映像圧縮技術「TruVideo」を同社が販売するもので、BREWアプリにおいて、容易にストリーミング/ダウンロード動画再生を可能にするSDK(システム開発キット)になっている。このSDKを用いると、携帯アプリに簡単に動画を組み込めるのがメリットだという。例えば携帯電話向けのビジネスアプリで「商品紹介」や「操作説明」が必要な場合、動画を組み込むことで、表現力を高める、といった使い方を想定しているわけだ。

BREW+FeliCaを活用するソリューション

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[平野正喜,ITmedia]

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