FeliCaで街おこし――ドコモ、裏原宿活性化計画(1/2 ページ)

» 2005年08月03日 16時45分 公開
[吉岡綾乃,ITmedia]

 NTTドコモ、URAHARA.ORG、テックファームの3社は、8月3日、iモードFeliCa端末(おサイフケータイ)を利用した街おこしキャンペーンを展開することを発表した。キャンペーンは8月8日から行われる。

 コンセプトは「街をブックマークする」こと。気になるお店があれば、店頭に置かれたTOWNPOCKETの専用端末を見つけたら、おサイフケータイをかざすと、電話番号や住所、紹介など、店舗の情報がiアプリに書き込まれる。(7月16日の記事参照)

TOWNPOCKETの専用リーダー/ライター

auのFeliCa端末や、FeliCa非搭載ケータイにも対応

 キャンペーンの舞台となるのは、東京の「裏原宿」と呼ばれるエリア。竹下通り、明治通り、原宿通り、キャットストリートなどに挟まれた狭い地域に、ファッションショップや雑貨店、ヘアサロンなどの小さな店舗が密集している。URAHARA.ORGは、この地域の情報をPC・携帯サイトで発信している。

 土日は1日25万人以上いる原宿駅利用者の大半が、裏原宿を訪れるという。「裏原宿に集まるのは10代〜30代前半の流行に敏感な人たち」と、URAHARA.ORG代表の高橋嘉一氏が話すように、携帯リテラシーの高い、若い世代をターゲットにしたキャンペーンだ。「30万人以上の人に試してほしい」(高橋氏)

 ユーザーはあらかじめ、テックファームのアプリ「TOWNPOCKET」をダウンロードしておく必要があるため、QRコードや空メールアドレスを端末に印刷しておき、ユーザーをダウンロードサイトに誘導する。アプリを利用できる対応端末はFOMA 901iC、901iSシリーズのみだが、iモードサイトを利用することで、これ以外の機種でも利用できるようにする。また、auのEZ FeliCa端末にも対応予定だ。

 8月8日から8月28日までは「URAHARA.ORG 夏祭りキャンペーン」が行われる。TOWNPOCKETをダウンロードしたユーザーが、対応店舗の専用端末におサイフケータイをかざし、5カ所以上の店舗をブックマーク登録すると、ハズレなしのくじが引ける。キャンペーンスタート時点では153店舗に専用端末が設置される。

裏原宿にある店舗に行き(左)、専用端末におサイフケータイをかざす(中)。iアプリ「TOWNPOCKET」が立ち上がり、「TOP ONE」という店舗の情報が書き込まれたことが分かる(右)。なお、TOWNPOCKETはFeliCaチップの入っていない携帯電話にはインストールできない
5店舗以上ブックマークすると、Tシャツ、ステッカー、携帯ストラップがハズレなしでもらえる

 11月からは、店舗ごとにおトク情報をメールマガジンやクーポンという形で、希望するユーザーに配信するサービスを開始する。また、冬以降は、裏原宿で利用できるポイントプログラムや、URAHARA.ORGのモバイルコマースサイト立ち上げなども検討中だとする。

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