東京ビッグサイトでは、6月29日から7月1日まで「組込みシステム開発技術展」(ESEC)「ソフトウェア開発環境展」(SODEC)など5つの展示会が開催されている。ここでは、携帯電話関連の展示内容を中心にレポートする。
ACCESSのブースでは、組み込み型ブラウザ「NetFront」の最新バージョンである「NetFront v3.3」を展示している。v3.3ではRSSやAtom Feedをサポートし、ブログやニュースサイトなどの更新情報を取得できるようになっているのが特徴。Webページのブラウジング時にサイト表示を高速化する「Rapid-Render」、画面サイズの横幅に合わせてWebサイトを表示する「Smart-Fit Rendering」などの機能も備えている(1月19日の記事参照)。
v3.3搭載の携帯電話はまだ日本市場に登場していないが、会場では同社製のフルブラウザやPDFビューワ「Adobe Reader LE」を搭載した「FOMA N901iS」や、BREW版のNetFrontが搭載されたSamsung製のW-CDMA端末「SGH-Z130」(5月24日の記事参照)など、同社のブラウザを搭載した携帯端末が多数展示されていた。
NetFrontは携帯やPDAだけでなく、デジタルテレビ、車載端末などにも搭載されている。目下、特に力を入れているのがデジタルTV向けソフトだ。
「NetFront DTV Content Viewer」は、デジタルテレビやセットトップボックス向けのブラウザ。データ放送用のマークアップ言語・BML(Broadcasting Markup Language)とHTML両方をサポートしているのが特徴だ。
その携帯向けバージョンと位置づけられるのが「NetFront BML Viewer Wireless Edition」。PCにインストールすると、データ放送用に開発したBMLコンテンツを、携帯端末に表示するようにPC上で表示できる。
セイコーエプソンのブースでは、携帯電話向けの表示コントローラLSIにMP3デコード機能を追加した新製品「S1D13761」が展示されている(6月27日の記事参照)。
富士通/富山富士通が展示しているのが、組み込み機器向けのブラウザ「Inspirium」。
最新バージョンのv3.0は、BMLのサポート、ベクターグラフィックス言語SVGへの対応、音声アプリケーション記述言語「SALT」に対応した音声認識エンジン・音声合成エンジンの搭載が特徴。このうちブースでは、SALTを使った対話式のデモや、ブラウザの音声合成機能で、一般のWebサイトを読み上げるデモなどを見ることができる。
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