Symbian OSは、その上で動作するUI(ユーザーインタフェース)とセットで使われる。Nokiaが提供する「Series 60」とならび、有名なUIが「UIQ」だ。
Symbianの子会社、UIQ Technologyが提供するUIQは、英Sony Ericssonや米Motorola、台湾BenQ、台湾Arimaなどに採用されている。日本でも、ドコモが7月に発売する「M1000」がSymbian OSとUIQを使っている。
「UIQのSDKは既に6万件以上ダウンロードされ、1100以上のアプリケーションが市場に出ている」と同社CEOのヨハン・サンドベリィ氏。
UIQのアプリケーションは、SelectedとAllianceに分かれたパートナー企業から数多くがリリースされている。UIQプラットフォームと統合が可能で、テスト済みなのがSelected企業から提供されるアプリケーション。言語入力ソフトの「T9」や「QuickOffice」、動画プレーヤーの「PV Player」などが該当する。Allianceパートナーの製品には、ACCESSのブラウザや手書き入力ソフトの「DECMA」などがある。
6月20日には、日本語入力環境の開発を行っている日本の管理工学研究所(K3)がUIQのAllianceに参加している(UIQのリリース参照)。
「1つのコードから、いろいろな携帯ができる。オペレータの希望に応じてのカスタマイズも容易だ」と、サンドベリィ氏はUIQ採用のメリットを述べた。
これまで「ペン入力タイプが基本」(UIQでマーケティングのトップを務めるカリーヌ・ディートマン氏)だったUIQだが、3.0からはペン入力以外の入力方式にも対応する。
入力方法が異なっても、同じコードをベースに構築できるのが強みだという。
「SDKはここ数カ月内に公開する。今年末くらいにはUIQ3.0を搭載した携帯電話も公表されるだろう」(サンドベリィ氏)
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