誠

プリンタ用表示

ニュース
2005/06/13 19:12 更新


実機で自動化──携帯サイト監視サービス登場

携帯の実機をPCから制御し、携帯向けサイトを監視するサービスをパナソニックCCソリューションズが提供。異常が発生したり、レスポンスが遅れた場合に警告を通知する。

 企業がプロモーションなどの活用を始めるなど、根付きつつある携帯向けサイト。しかし、その安定運用を行うための監視サービスは、PCサイト向けに比べて遅れていた。

 パナソニックCCソリューションズは業界初となる本格的な携帯サイト監視サービスを開発。提供を開始した。

3キャリア対応。実機を使ってサイトを自動監視

 携帯サイトがダウンしていないか。本当に画面は表示されているのか、レスポンスはどうか──。何が起こっているのか分かりにくい携帯サイト。しかし、ツールなども充実し、各社がサービスを提供しているPCサイトに比べて、携帯サイトの監視ツールは提供が遅れていた。

 携帯電話という組み込み機器からアクセスするサイトの場合、PCのような自動化ツールの用意が難しかったのが理由の1つだ。実際の携帯を使い、手動でサイトを監視するサービスは存在しているが、「監視間隔は60分程度。もっと短い間隔で、さらに人件費などのコストを抑えたいというニーズがあった」とパナソニックCCソリューションズのIPネットワークグループMSPチームの原正生主事は現状の課題を話す。

 こうしたニーズに対応すべく、同社が開発したのが「携帯サイト監視サービス」だ。KSKが開発した「マイスタ・パッド」を使い、携帯の実機をPCから制御。3キャリアの携帯を利用して、実機から携帯サイトにアクセスして動作をチェックする。撮影した画面画像を基準画面と比較することで、異常の発生やサイトのレスポンスタイムを計測する。自動化によって、最短5分間隔での監視が可能になった。

pm1.jpg

携帯の実機を差し込み、シリアルポート経由でPCからコントロール。画面はカメラで撮影されPCに送られる。撮影した画像を基準画像と比較して、異常を検知するため、Flashやiアプリなど動きのある画面の異常は検知できないが、マーキー程度ならば対応可能

pm2.jpg

監視ツールでは稼働状況やレスポンスタイムなどが確認できる

 コンピュウェアの「ClientVantage」と組み合わせて、稼働状況の監視やレポート作成も可能。別途、サーバのハードウェア監視も行う。

 実機の携帯を使うことで、障害が起こった際の原因の切り分けもある程度可能だ。携帯サイト運用サーバと専用線で接続し、携帯キャリア網に障害があるのか、インターネットなのか、それともサーバ自体なのかを判断する。

企業サイト、監視サービス提供企業、サイト開発企業がターゲット

 同社は、携帯向けサイトを運用する企業や、携帯サイト開発企業に同サービスを提供していく予定。またPCサイトの監視サービス提供企業に向けて、ツールの1つとして提供することも想定している。

 企業の携帯サイトはECサービスなどでの伸びが大きく、「PCサイトの利用増加よりも携帯サイトの伸びのほうが大きい」(原氏)状況だ。証券サービスサイトなど、安定運用が信頼に直結する場合も多い。

 実機1台と監視用のハードウェアを組み合わせたセットを5つで基本構成とし、月額100万円の基本料金でサービスを提供する。開発初期費用は100万円からを想定している。基本構成で、複数のサイトの監視が可能だ。

 現在のところ、全FOMA端末や、WIN端末の一部に非対応など対応端末に制限があるが、今後対応を検討していく。

[斎藤健二,ITmedia]

Copyright© 2016 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.