NTTドコモのiモード端末が備える「メッセージF(フリー)」をご存じだろうか。最初期のiモード端末から搭載を続けている機能で、ユーザーにプッシュ型の情報配信を行うメディアだ(2001年2月28日の記事参照)。
いわゆるメール広告と似ているが、違うのはこれが完全に広告だということ。当初はユーザーが受信許可の設定をしたときから届くようになる仕組みだったが、ドコモは2004年10月以降の新規契約からは出荷状態で届くような設定にしており(2004年6月10日の記事参照)、受信ユーザーが急拡大している。
2004年の9月は280万人だったが、今年5月には637万人に増加。2005年度中には1000万人の登録者を見込むなど、マスメディアに遜色ないリーチを達成している。
6月6日に開催されたモバイルマーケティングカンファレンス2005で、メッセージFへの広告出稿を取り扱うD2コミュニケーションズ(D2C)が、今後のメッセージFの展開についてセミナーを行った。
メッセージFの特徴はユーザー数だけではない。ドコモが持つ契約者情報に基づいて、年代、性別、地域などのターゲット属性、そしてiアプリ、iショット、FeliCa、FOMA900シリーズなどの機能別に、配信先を設定できるのが大きなポイントだ。
例えば、「30代の男性は、日中はほとんど家におらず、マス媒体にほとんど接触しない。しかし、外にいるので(適切なリーチができれば)購買行動に結びつきやすい」(D2C)。
さらに配信の時間帯を指定できるため、「コンビニの広告の例では、利用直前にメッセージを送ることで、指名購買をさせることができる」(D2C)。
次のステップとして、メッセージFは画像付きに改善される。「ターゲット設定、時間指定によるタイミングに加えて、画像付きによる“インパクトアップ”」とD2C。
画像を付けることで、付けない場合に比べて10ポイント以上の認知度アップが得られ、商品に対する印象も「センスが良い、斬新だといった項目で向上が見られた」(D2C)という。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PRアクセスランキング