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コラム
2005/05/31 11:07 更新


KDDIが“今さら”ブログに取り組む理由 (1/2)

携帯電話とPCの連携を強化する、という位置づけで始まった、KDDIが提供する無料ブログの「DUOBLOG」。携帯事業者がブログを提供するメリットとは?

 KDDIが5月19日から開始したサービスが、無料ブログの「DUOBLOG」だ(5月9日の記事参照)。au携帯から自分のブログを開設できるほか、更新や閲覧、コメント書き込み、トラックバックなどもすべてau携帯から行える。ポータルサイトの「DUOGATE」からアクセスすれば、もちろんPCからも利用できる。

 DUOBLOGのサービスは既に始まっているが、6月下旬からはEZトップメニューの「ビジネス&ニュース」「ライフ」などのジャンル別ポータルから、それぞれのジャンルに合ったブログへアクセスできるようになる予定だ。

 23日に行われた発表会の中で、DUOBLOGは「夏モデル向けサービス」として紹介された。「PCサイトビューアー」と並んで「携帯電話・PC連携強化」のためという位置づけだ。

 しかし、テレビと連携した「EZテレビ」や、着うたフルへ誘導しようという目的が見える「聴かせて検索」のようなAV系新サービスや、GPS機能を進化させた「安心ナビ」と比べると、KDDIがなぜブログに力を入れるのかは分かりにくい。なぜ今、KDDIはブログに取り組んでいるのだろうか?

KDDIならではの特徴は「絵文字」だけ

 記者が「なぜ」と思うのには、もう1つ理由がある。DUOBLOGの特徴をまとめると「無料で使える」「携帯からも更新できるので初心者でも開設できる」「絵文字も使える」といったところだ。

 総務省の発表によれば、2005年3月現在、国内のブログ利用者はのべ335万人で、月に1度以上更新するアクティブな利用者は約95万人いる(5月18日の記事参照)。ヤフーやライブドアのようなポータルサイトや、ニフティなどのISP事業者が無料ブログをレンタルするサービスを提供しており、ほとんどのユーザーはこうしたサービスを利用している。自分でHTMLを書いてサイトを更新するのに比べると、レンタルブログの利用は非常に簡単だ。PC初心者層にもブログが普及しているのは、これが大きい。

 また、携帯からの更新・閲覧は「モブログ」と呼ばれ、どこでも更新できる楽しさや手軽さが受けている。自分のサーバにブログツールをインストールしているユーザーにとってはモブログの実現は難しいが、レンタルブログではほぼ標準機能になっており、DUOBLOGの機能も目新しいものではない。

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携帯からアクセスしたDUOBLOGのトップページ(左)。新着日記一覧を見ると、絵文字を使った見出しが並ぶ(右)

 つまり、レンタルブログとしては後発であるDUOBLOGの特徴といえるのは「絵文字が使える」の1点しかない。DUOBLOGにアクセスして新着ブログ一覧を見ると、絵文字入りのタイトルがズラリと並んでいて、絵文字へのニーズが一定数あることが分かる。とはいえ、絵文字が「KDDIがブログをやる」理由にならないのはもちろんだ。

結論は「ARPUの引き上げ」?

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[吉岡綾乃,ITmedia]

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