CSC、通信機能付き製品を簡単に開発できる組込通信サービス(2/2 ページ)

» 2005年05月11日 12時16分 公開
[吉岡綾乃,ITmedia]
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 3つ目は、エンドユーザーはCSCやウィルコムと契約する必要がない点だ。例えばコネクトテクノロジーズではFeliCaとiアプリを利用して、自宅の鍵をリモート操作できるシステムを参考展示していた。各戸とセンターを有線LANで結ぶことにより、一部マンションではすでに実現されているサービスだが(2004年7月21日の記事参照)、CSCモジュールを使って無線通信することで、一戸建てなどにも対応できるようになる。このような場合、エンドユーザーはドアメーカーとのみ契約を結び、月額使用料を支払えば、そのうちの一部が通信費に回されることになる。「各メーカーのブランドで製品を紹介できることは大きい。通信費として別途契約を結んでもらうことは、やはり敷居が高くなる」(パートナー企業説明員)

コネクトテクノロジーズが展示していた、iアプリを利用した遠隔操作可能な鍵システム(2004年5月25日の記事参照)。すでに稼働しているマンションもあるが、MyAccessサービスを利用することで、一戸建てへの対応も可能になるという

 会場では、パートナー企業各社が、MyAccessサービスを利用した製品を参考展示していた。CSCでは、初年度で約50の企業とビジネスパートナー契約を結ぶ予定だ。

タカラが参考展示していた、犬の言葉を翻訳する「バウリンガル」にCSCモジュールを組み込み、携帯を利用した自動餌やりサービスと組み合わせたシステム。従来の自動餌やりサービスでは、人から犬に働きかける一方通行のコミュニケーションだったが(2004年10月21日の記事参照)、バウリンガルを組み合わせることにより、双方向コミュニケーションが可能になる。具体的には、犬から「ワン(おなか空いた)」などのメールが飼い主に届くという
タカラが参考展示していた「画像送信赤ちゃんメリー」。携帯からリクエストを送ると、赤ちゃんの画像を撮影して携帯に画像付きメールを送信する。また、赤ちゃんの泣き声に反応して携帯にメールを送る機能、携帯からメロディを鳴らす機能などを備える。価格イメージは2万4800円、携帯1ユーザーごとに月額利用料500円だという
松下電池工業が参考展示していた、防犯ブザーにMyAccessサービスを組み込んだ「通信型110番ブザーサービス」。防犯ブザーが大音量で鳴り響くのと同時に、親の携帯や学校など指定した3カ所に、緊急通報が自動発信される。現行の防犯ブザーが1500円程度なので、その倍くらいの価格で販売したいとの考え


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