誠

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連載
2005/05/06 15:41 更新

4月23日〜5月6日:
5分で分かる、今週のモバイル事情

ドコモと三井住友FGが提携、おサイフケータイにクレジットカード機能が搭載される。また、携帯電話向けの新しい周波数帯、1.7GHz帯を利用した実証実験がスタート。新規参入への動きが具体化してきた。

おサイフケータイ+クレジットカード

 4月27日、NTTドコモは三井住友フィナンシャルグループとの提携を発表した。同社が推進するiモードFeliCa(おサイフケータイ)に、クレジットカード機能が搭載される(4月27日の記事参照)。1年後を目標に、サービスを開始する。

 ドコモと三井住友FGには、それぞれの思惑がある(4月27日の記事参照)。ドコモはまず第1段階として、おサイフケータイに三井住友カードの機能を載せる。「クレジットカード+サイン」で行っていた決済を、「おサイフケータイ+パスワード」で行えるようになるほか、少額決済がポストペイドで行えるようになる。将来的にはドコモ自身がクレジットカード事業に参入、自社のカード機能もおサイフケータイで使えるようになる見込み。

 三井住友カードの狙いは、携帯電話と統合することで、とくに少額決済時のクレジットカード利用率を上げようという点だ。また、クレジットカード所有率が低い若年層への普及のためにも重要だと判断した。また、三井住友銀行はクレジット機能に対応したおサイフケータイが利用できるATMを開発、全国に展開していくという。

KDDI、中期的な方針を発表

 4月最終週には、各社の決算報告が行われた。

 KDDIは4月28日に、2期連続で増収増益となる決算結果を発表。2005年度からは“新たなステージ”に進むとし、中期的な方針も示した。今の利益を少し犠牲にしても、前向きに投資を行い、持続的な成長に向けて顧客基盤を最優先で拡大するという方針だ。

 2004年度は設備投資を中心に、投資を積極的に行う。2005年度は固定系サービス事業を積極的に販売、固定系でも増収を目指す。MNP(ナンバーポータビリティ)が始まる2006年は、au事業を拡大し、携帯電話の顧客獲得に力を入れる。ソフトバンクやイー・アクセスなど、携帯電話事業への新規参入が予想される2007年には、固定・携帯両方で増収・増益へ持っていきたい、とした。

 端末を製造するメーカーは明暗を分けた。携帯電話の出荷増が続くシャープは、前年度比15%増の998万台を出荷。液晶テレビが伸びていることもあり、売上高、利益とも過去最高を更新した(4月26日の記事参照)

 一方NECは、海外向け端末こそ前年度2割増だが、国内向け端末は3割減。出荷台数は前年比15%減の1310万台にとどまった上、海外向け3G端末の安定化などに戦略的開発コストを積み増したなどの理由により、携帯電話事業で250億円の営業赤字を計上している(4月27日の記事参照)

1.7GHz帯で携帯電話向けの実験開始〜ポケベルとPHSはサービス終了へ

 携帯電話向けの新しい周波数帯として割り当てが予定されている、1.7GHz帯を利用した実験が始まった。イー・アクセス、ボーダフォンなど各社が実験免許を申請しているが(4月27日の記事参照)、実際に他社に先駆けて実験を行ったのは、ソフトバンクグループのBBモバイル。4月28日に総務省から実験局の本免許を取得、さいたま新都心地域に開設した実験局で、実証実験を開始した(4月28日の記事参照)

 4月25日、ドコモはクイックキャスト(旧称ポケベル)のサービスを2007年3月31日付けで終了することを発表した。今後、通常呼び出しはiモードメールへ、電光掲示板などの企業利用はDoPaへ移行を促していく方針だ(4月25日の記事参照)

 また、アステルPHSのサービスが、四国エリアでも5月26日で終了する。中部でも5月27日に終了が決まっている。

[吉岡綾乃,ITmedia]

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