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2005/04/15 02:33 更新

4月9日〜4月15日:
5分で分かる、今週のモバイル事情

携帯電話を取り巻く状況が大きく変わることを感じさせる1週間。iモードに全く対応しない“ビジネス向け”FOMAが登場する一方、PHSではドコモの撤退発表を受け、ユーザーの獲得合戦が始まろうとしている。

ビジネスFOMA「M1000」登場

 iモードのような公式サービスの“くびき”から離れた端末の登場が相次いでいる。ドコモが開発発表したMotorola製FOMA「M1000」は、ビジネスコンシューマ向けをうたい、iモード機能を一切搭載していない(4月14日の記事参照)

 逆に、PDAライクな機能はふんだんに盛り込んだ。海外でもGSM端末として利用できるほか、無線LAN機能を内蔵。フルブラウザのOperaや、Excel、PDAなどを閲覧できるPixel Viewerも搭載している。メールに添付された各種ファイルも閲覧可能だ。

 アプリケーション環境としては、Symbian OS/UIQ2.1に対応。ネイティブアプリケーションを開発、実行できるため、ビジネス向けのアプリケーション開発が容易だ。

 従来、携帯のアプリといえばJavaが中心だった。しかしSymbianアプリのようなネイティブアプリケーションが、動作速度の速さやカスタマイズ性の高さからビジネス向けに現れ始めている。ボーダフォンもSymbian搭載端末「702NK」向けに、Symbianアプリの試験提供を開始している(4月13日の記事参照)

携帯、出荷台数が盛り返し

 2005年に入り、携帯出荷数量は長い谷を抜け出した。約1年間、対前年比でマイナスが続いていたが、1月に続き2月も前年同月比で124%とプラスとなった(4月12日の記事参照)

 2003年にカメラ付き携帯を購入した層の買い換え時期に当たることや、第3世代携帯電話が本格普及期に入ってきたことが増加の理由と考えられる。

ドコモPHS撤退に伴い、ウィルコムが乗り換え優遇策

 4月を最後にPHSの新規契約を終了するドコモ。将来のサービス中止を見据え、130万に上るドコモPHSユーザーの争奪戦が始まる。

 ドコモは自社PHSユーザーに対し、FOMAへの乗り換えについて最大2万円の補助を行い、つなぎ止めを図る(3月25日の記事参照)。一方で、ウィルコムは他社PHSユーザーに対し乗り換え優遇策を打ち出した(4月13日の記事参照)。契約事務手数料を無料とするほか、長期割引の算出期間を繰り上げて引き継げるというもの。例えばドコモPHSを5カ月使っているユーザーは、「2年目」としてウィルコムに契約できる。

カーテレマティクス第3世代へ

 いわゆる携帯“電話”だけでなく、他の機器に組み込む通信モジュールが大きな市場となりそうだ。トヨタはKDDIと共同で自動車向けの通信モジュールを開発(4月14日の記事参照)。KDDIの1x EV-DOの通信方式を利用する(4月15日の記事参照)

 トヨタが発表した「G-BOOK ALPHA」というテレマティクスサービスで利用する。テレマティクスとは、カーナビゲーションに通信を組み合わせたサービスを指す。

 G-BOOK ALPHAでは、事故時に通信モジュールを使って自動的に通報が行われたり、渋滞情報をダウンロードして閲覧することが可能となる(4月14日の記事参照)。同種のテレマティクスサービスは、日産やホンダも提供しているが、通信には別途携帯電話の接続が必要。トヨタのG-BOOKでは、通信モジュールを内蔵することで差別化を図っている。

さて、来週は?

 18日月曜日には、ボーダフォンの新しい社長に就任したウィリアム・モロー氏が就任会見を行う(2月7日の記事参照)。ボーダフォンは元ドコモ副社長の津田志郎氏が社長に就任したばかりだが、Vodafone UKからモロー氏を社長に迎え、津田氏は会長として2人3脚体制を敷くとしている。

 20日水曜日には、東京ビッグサイトで「フラットパネル ディスプレイ研究開発・製造技術展」(ファインテック ジャパン)が開催される。液晶、プラズマなどFPD研究開発・製造の専門技術展だ。

[斎藤健二,ITmedia]

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