5分で分かる、今週のモバイル事情2月5日〜2月10日

» 2005年02月11日 03時11分 公開
[吉岡綾乃,ITmedia]

ボーダフォン社長交代

 2月7日、ボーダフォンは緊急記者会見を開き、人事異動を発表した。津田志郎社長は会長に就任し、代わってVodafone UK社長のウィリアム・ティー・モロー氏が4月1日から社長職に就く(2月7日の記事参照)

 津田社長は2004年12月に就任したばかり。この日、ちょうどTCAから1月の携帯電話契約数が発表され、ボーダフォンの契約が約6万純減していたことが明らかになったこともあり(2月7日の記事参照)、「業績低迷を受けた解任か」という見方もあった。しかし社長と会長の二頭体制は、津田氏自身が望んだ姿だったようだ(2月7日の記事参照)

800MHz帯はソフトバンクに割り当てられず

 2月9日には、総務省から携帯電話用周波数の利用についての結論が出された。新規参入のソフトバンクBBに800MHz帯を割り当てるかどうかに注目が集まったが、結論は、「免許を拒否することが適当」。ソフトバンクの主張は退けられた。

 同2月9日にはソフトバンクの決算説明会が開かれた。総務省の決定について意見を求められた孫正義社長は、8日に公表されたパブリックコメントの98%が総務省案に反対する意見だったことを取り上げ、「何のためのパブリックコメントか。公聴会か」と訴えた(2月9日の記事参照)

 翌日2月10日には、同じく新規参入のイー・アクセスが、HSDPA方式で携帯事業に参入することを発表。米Lucent、富士通と共同で、1.7GHz/W-CDMA方式の実証実験を行うことも明らかになった。番号ポータビリティが始まる2006年度中に、商用サービスを始める予定だ(2月10日の記事参照)

 また、東京でPHSサービスを提供している鷹山は、移動体向けの無線LAN方式である、WiMAX方式を採用したIP電話サービスを始めることを発表した。音声通話だけでなく、データ通信も定額で提供する。価格は月額3000円、サービス開始は2005年の12月を予定している(2月10日の記事参照)

PENCK、ダットエムオー、TT51

 2月7日、KDDIはau design projectのWIN端末「PENCK」を発表した。アンテナ内蔵で角のないつるりとしたタマゴ型で、背面に液晶もボタンも付いていない。グラフィックデザイナーのサイトウマコト氏がデザインを手がけた(2月7日の記事参照)。9日に開かれた「EZ Game Street!」の発表会場で、先に発表されていた春モデル、「W31K」「W31SA」とともに実機が披露された(2月9日の記事参照)

 9日にはドコモが、おちまさと氏プロデュースの新端末「ダットエムオー」を発表。「P901i」をベースとした端末となる。表参道のブランドショップや公式サイトで、端末やカスタムジャケット、アクセサリーなどを販売する(2月9日の記事参照)

 9日には、ツーカー初のQVGA液晶搭載端末、「TT51」も発表された(2月9日の記事参照)

さて、来週は?

 2月14日から17日にかけて、仏・カンヌで「3GSM World Congress」が開催される。モバイル業界最大のイベントで、どんな製品、サービスが登場するか注目だ。

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