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2005/01/27 07:05 更新


コンパクト&安価にFOMA+VoIPソリューションを提供〜アイコムソリューションフェアー in Tokyo

端末数が64台以下の小規模なオフィスで、FOMAと連携したVoIP環境を作るには? アイコムが提案するシステムはとてもシンプルだ。

 NTTドコモのNEC製端末「N900iL」を企業の内線電話として利用する、NTTドコモのモバイルセントレックス「PASSAGE DUPLE」(特集記事参照)。N900iLはFOMA+無線LANのデュアル端末であり、電話のIP化、ワイヤレス化の流れの現在最も進んだ形として注目度は高い。

 しかし導入事例などを見ると、想定しているのは大規模なオフィスであることが分かる。イニシャルコストが高い上、設備設置にも時間がかかり、中小企業が導入を考えるには、ハードルの高いソリューションになっていた。

 1月26日、東京ビッグサイトTFTビルにて、アイコムが主催するセミナー&展示会である「アイコム ソリューションフェアー in TOKYO」が開かれた。そこで展示されていた「SR-5200VoIP2」と「AP-5100VoIP」は、非常に安価かつ簡単に、小規模なPASSAGE DUPLEを実現する“小型SIPサーバ”だ。

実売6万円程度のN900iL対応SIPサーバ

 SR-5200VoIP2は、IP電話機能を持つ、802.11a/b/g対応の無線LANブロードバンドルータ。フュージョン・コミュニケーションズが提供するIP電話サービス「FUSION IP-Phone」に対応しており、専用線を持たない中小企業でも簡単にIP電話を利用できる。N900iLなど、050番から始まるIP電話を18台まで制御できるほか、アナログ電話を2台まで接続できる。実売価格は6万円程度と非常に安価だ。

 AP-5100VoIPは、SR-5200VoIP2の基本性能に加えて、無線IP電話端末から一般電話/ISDN回線での通話が可能な上位機種で、実売価格は15万円程度。802.11a/b/gの同時通信機能や、最大17の仮想LANグループ構築(VLAN)にも対応している。

 AP-5100VoIP、SR-5200VoIP2ともに、音声通話はもちろん、プレゼンス通知機能や、IM(インスタントメッセージ)機能なども含め、N900iLの機能がフルに利用できる。両機種とも最大18台のIP電話を制御できるが、1台の無線LANアクセスポイントで通信できるのは6台程度という制限があるため、端末数が6台以上の場合は、1〜2台無線LANアクセスポイントを追加する必要がある。

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IP電話機能を持つ無線LANブロードバンドルータ、SR-5200VoIP2と(左)、上位機種のAP-5100VoIP(右)。N900iLを用意し、FUSION IP-Phoneに契約すれば、簡単にVoIP+FOMA環境を実現できる
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左側は、ドコモのFOMA+無線LAN端末、N900iL。右側は、アイコム製ワイヤレスIPフォン「VP-43」、実売価格3万円程度。FOMA機能が不要で、内線電話としてのみ使う場合はこちらを利用する。

 どちらも2004年12月に発表されたばかりの製品だが、全国高校駅伝の京都会場では、AP-5100VoIPを1台と、N900iLを4台使って、外線との発着信、内線通話用に用いられたという導入事例がある。

 両製品ともに、NTTドコモと「ソリューションクリエイティングパートナープログラム(SCP)」契約にもとづいて共同企画した製品。ドコモ法人営業部はこれまで大企業を中心にPASSAGE DUPLEの販促活動を行ってきたため、アイコムと提携して安価な機材を販売することで、中小企業へも展開していく狙いだ。

[吉岡綾乃,ITmedia]

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