20代の若手社員たちに、上司に関するあれこれを語ってもらう本連載。今回、登場するのは、“分からない仕事はパス、それでも来た仕事は部下に丸投げする“スルーパス”上司。いったい、何しに会社に来てるの!?
20代の若手社員たちに、上司に関するあれこれを語ってもらう本連載。今回、登場するのはメディア企業にお勤めの入江さん(仮名)。分からない仕事はパス、それでも来た仕事は部下にスルーって……。いったい、何しに会社に来てるの!?
―― 入江さんはどんなお仕事をなさっているんでしょうか?
入江さん メディア系の会社で新規商品の管理業務に携わっています。今年で入社5年目になります。人の入れ替わりが激しい職場で、今の上司は4人目になりますね。
―― 毎年、上司が変わるとなると、関係性を作るのも大変そうな気がしますが……。
入江さん 今の上司はとても器が大きい方なので、そんなに困ったことはありません。40代半ばくらいのお酒が大好きな気分屋なんですが、仕事に関してはどんと構えていて、僕も信頼しています。自分がやろうとしていることも、その上司に説明して承認を取れれば後は自由にやらせてもらえるし、会議で困っていると助け舟を出してくれることもあります。
―― これまでの方々の話を聞いた後で聞くと、その上司がなんだか神様のように思えますね……!
入江さん ただ、気分屋ということもあって、気に入らないことがあるとすぐ態度に出るんです。課外の人とのミーティングでも不機嫌そうな顔をしたり、言葉にトゲが出てきたりするので。そこは「もう少し大人になってほしいな……」と思っていますけどね(笑)。でも、その前の上司に比べたらホントに頼りになる人だなあと感じています。
── おやおや、その前の方が“こじらせ上司”だったのでしょうか?
入江さん もう、最悪でしたよ! その人も40代半ばくらいの人で、川本さんのケースと同じように“昔のヒーロー”タイプでした。入社時から大きなプロジェクトを任されて、それを成功させて出世したみたいで。
―― なるほど。では、仕事はできる方なんですね。
入江さん いえ、今は誇張でもなく、まったく仕事ができないんですよ。時代の変化に全然ついていけてなくて、古いやり方に固執していて。その上、仕事をやろうとしない感じすらあって……。
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