話が聞き取りにくいことは、大きなストレスになります。
この連載は森本早苗著、書籍『ちょっとした気づかいがあなたの人生を変える』(アスコム)から抜粋、再編集したものです。
人間関係がうまくいっている人に共通する要素があります。それは、「気づかい上手である」ということです。
・お礼の手紙は手書きで丁寧に書く
・いつもはっきりした声を出す
・「いつでもいい」と言われてもすぐに行動する
・相手の家族のことも気づかう
・おしゃれであるよりも、まずは身ぎれいな服装をする
「気づかい」は、お金もかからず誰でもすぐにできるとても大切なスキルですが、意外にできていない人が多いのも事実。
この本では、55年間トップセールスを記録し続けているカリスマポーラレディが日々実践している「気づかいの極意」をはじめて公開しています。83歳の今もなお現役で、成果を出し続けていられる理由がこの「気づかい」にあるのです。
「自分の声が小さい」ということに、まったく気が付いていない人は少なくありません。あなたも、自分の声の大きさを今一度確認してみましょう。
知人の営業職の30代男性Wさんの話をしましょう。Wさんは非常におだやかで落ち着いた印象を与える人なのですが、なかなか業績が上がらなかったそうです。
「なぜ、私の業績は上がらないのか。ご遠慮なくご指導いただけませんか?」
そんな相談を持ちかけられたことがあります。
私は、「Wさんの惜しいところは声の小さいこと」と以前より気付いていたので、そう指摘しました。
「自分の声が小さいだなんて、まったく気付かなかった」とWさんは驚いていました。また彼は、「声が大きいと、うるさくて相手に迷惑なのではないか」とずっと思い込んでいたそうです。Wさんは神経がこまやかで奥ゆかしいタイプなのかもしれません。
しかし、私自身、人との会話で「声が大きくてうるさい」と感じたことは一度もありません。だから、安心して声を張ってください。
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