「かくあるべし」という固定観念を意識的に捨ててみましょう。
この連載は森本早苗著、書籍『ちょっとした気づかいがあなたの人生を変える』(アスコム)から抜粋、再編集したものです。
人間関係がうまくいっている人に共通する要素があります。それは、「気づかい上手である」ということです。
・お礼の手紙は手書きで丁寧に書く
・いつもはっきりした声を出す
・「いつでもいい」と言われてもすぐに行動する
・相手の家族のことも気づかう
・おしゃれであるよりも、まずは身ぎれいな服装をする
「気づかい」は、お金もかからず誰でもすぐにできるとても大切なスキルですが、意外にできていない人が多いのも事実。
この本では、55年間トップセールスを記録し続けているカリスマポーラレディが日々実践している「気づかいの極意」をはじめて公開しています。83歳の今もなお現役で、成果を出し続けていられる理由がこの「気づかい」にあるのです。
お客さまに、夕方1時間程度のカウンセリングを行う場合。
主婦にとって、夕方の時間はとても大切な時間です。その大切な時間を私にくださったのだから、ちょっとしたお惣菜を手土産として持参することがあります。これは私だけの気づかいかもしれませんが、たいていは「あ、助かるわ!」とおっしゃっていただけます。
家庭を切り盛りしている女性にとって、毎日の食事の支度は大変なもの。
惣菜という少し立ち入ったものをお土産にするのは失礼にあたるかもしれませんが、たとえデパ地下のお惣菜を一品いただくだけでも、うれしいのではないかと思っています。
このことを後輩に話すと「お惣菜を手土産にする? そういう考え方もあったのですね!」とよく驚かれます。手土産というと、お菓子をイメージする人が多いのですが、それは「固定観念」でしかありません。
固定観念にとらわれていると、自分の頭で考えることが少なくなり、ある意味「ラク」になるものです。
「かくあるべし」という固定観念を、まずは疑い、意識的に捨て去ってみましょう。
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