己の才能を知り、使いこなす――ストレングス・ファインダーで最強の“自分”をつくる今日から自分プロデュース!(1/3 ページ)

自分がどんな才能を持っているか――。仕事で力を発揮するためには、まずそれを知ることが重要です。今回は、自身の強みを知り、それを生かす手助けをしてくれる自己診断ツール「ストレングス・ファインダー」の使い方を見ていきます。

» 2015年02月06日 10時00分 公開
[イデリアBusiness Media 誠]
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 「あなたの得意なことは何ですか?」

 こう聞かれて即答できる人は少ないと思います。一方で、自分が“苦手”なことならばすぐに思いつくのではないでしょうか。

 それもそのはず。日常生活の中で、自分が得意なことを意識するよりも、苦手なことを意識する場面の方が多いからです。何かに成功した体験よりも、仕事でミスしたことや人から怒られた経験をよく覚えているという人は多いでしょう。

 連載の第2回では、自分自身の能力を最大限発揮するための「ポジティブアプローチ」を紹介しましたが、能力を発揮する手立てを考える前に、まず自分の強みや能力について“自覚的”になる必要があるのです。

 とはいえ、人は自分で思っているほど自分のことが分かっていないもの。自分自身を客観視するのは難しく、人の特性は、身長や体重のように簡単に数値化できるものでもありません。そこで今回は、自分自身を正しく理解するために役立つツール「ストレングス・ファインダー」を紹介します。

ストレングス・ファインダーで“人それぞれの特性”を読み解く

 ストレングス・ファインダーは、米ギャラップ社が提供している才能(資質)の診断ツールです。同社は診断ツールの開発にあたって、膨大なデータベースから人の持つ才能を34種類に分類しました。まずはこちらの結果を見てください。

Photo 筆者の上位5つの才能

 これはストレングス・ファインダーが診断した、私が持つ才能です。人に物事を伝えるのに優れる「コミュニケーション」、人や物、情報などの収集に優れる「収集心」、考えたことをすぐに行動に移せる「活発性」といった強みがあるという結果が出ました。

 自分がどんな才能を持っているかは、30分ほどのWebテストを受けることで分かります。Webテストを受けるには、アクセスコードが付属するストレングス・ファインダーのガイド本「さあ、才能に目覚めよう―あなたの5つの強みを見出し、生かす」を購入するか、ギャラップのサイトを通じてアクセスコードを購入する必要があります。テストを受けると自分が持つ才能の上位5つを見ることができます(ちなみに、追加料金を払うと34の才能のすべての順位が見られます)。

Photo ストレングスファインダーの強みの34資質と4分類

 ストレングス・ファインダーには「テスト結果は『あなた』だけのものです」といううたい文句がありますが、あながちウソでもありません。34種の特性があるので上位5つだけでも、なんと約3300万通り(=34×33×32×31×30)のバリエーションがあります。逆に言えば、順番も含めて他人と同じ結果になる確率は約3300万分の1。世界の人口が約70億人なので、自分と同じ5つの才能を持った人は世界中を探しても20人強しかいない計算になります。

 また、これはあくまで自分自身における特性、つまり“相対的”な指標なので、人と比較することにあまり意味はありません。特性を発揮する方法も人それぞれ違います。テストの結果だけを見てもおもしろく、「心理テスト」のような感覚で同僚や友達とテストを受ければ盛り上がること請け合いですが、“特性の生かし方”を知ることで仕事や私生活でよりよいサイクルを生み出すコツを見出すことができるのです。

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