イマドキの若いものは……なんて愚痴っている上司のみなさん、そんなあなたが“どう見られているか”考えたことはありますか? 厳しい就職戦線をくぐり抜けてきた若手社員の目は案外、厳しいようで……。
「イマドキの若者は何を考えてるのか分からんよ」
仕事をしていてこう思ったことがある人は少なくないはず。指示待ちで主体性がない、マナーがなってない、使えない――などなど若手を揶揄する言葉は数多くありますが、ちょっと待ってください、上司の皆さん。
あなた方もそう思われているかもしれませんよ。
順位 | ワード |
---|---|
1 | 年賀状 |
2 | 年賀状 一言 |
3 | 好き |
4 | プレゼント |
5 | 復讐 |
6 | 結婚式 スピーチ |
7 | メール |
8 | ご無沙汰 年賀状 |
9 | パワハラ |
10 | バレンタイン メッセージ |
集計期間:2014年1月1日〜2014年12月31日 |
部下が上司のことをどう思っているのか。職場の悩みは表立って人には相談しづらいもので、「ネットで検索」して答えを探す人も多いようです。試しにYahoo!検索のデータを調べてみると、メールやプレゼントといった身近な話題から、復讐やパワハラといった笑えないものまで、部下は上司に対していろいろな“悩み”を持っていることが分かります。
そこで今回、「ぶっちゃけ、上司についてどう思ってる?」をテーマに、2〜4年目の若手社員を集めて座談会を開いてみました。草食系と呼ばれている“イマドキの若者”に、自分の上司をどう思っているのか聞いてみると……座談会が始まった瞬間から上司に対する不満や要望がでるわでるわ……。「このおっさんたち、何を考えてるのか分からんなー」という部下の本音が見えてきたのです。
イマドキの上司、部下の間で、いったい何が起こっているのか。まずは、座談会に参加してくれた若手社員5人に、“自分の上司がどんな人か”を語ってもらいましょう。トップバッターとして登場するのは、物流系企業に勤める入社3年目の女性社員、川本さん(仮名)。驚きの“こじらせ上司引き当て率”を誇る彼女の告白をお聞きください。
――: まずは簡単な自己紹介と、どんな職場にいるかを教えてください。
川本さん: 物流関係の会社で事務をしている、入社3年目です。私がいる課はとても規模が小さく、直属の上司である課長1人に部下は私1人という、マンツーマン体制で仕事をしています。
――: これまで、上司との関係で困ったことは?
川本さん: 最近、新しい上司に変わったばかりなんです。というのも、前の上司がとんでもない人で……。私が社内のコンプラ(コンプライアンス部門)に訴えて……飛んでいただきました。
――: それは壮絶な……! 一体どんな人だったんですか?
川本さん: 前の課長は40歳前後の男性、独身で結婚歴はありません。昔、営業部にいた頃に大きな取引をまとめたとかで、社内の評価も高かったようです。しかし、言動の粗さや酒癖の悪さなどがたたって、会社の中でも“異端児”扱いされるようになり……。ついには営業をクビになって、管理部門に回されたんです。そこに部下としてあてがわれたのが、入社2年目の私でした。
――: ああ、大企業によくいる“昔のヒーロー”タイプですね。そのときもマンツーマン?
川本さん: はい、1対1でした。先輩から聞いた話ですが、営業にいた頃も「下に人をつけられる器ではない」と判断されていたようで、部下のいないまま“長”がつく役職に就いていたみたいです。本人も、私が初めての部下だと言っていました。
――: なるほど、それは下に付く身としても不安ですね……。
川本さん: 最初はすごく過保護な方なのかな、と思っていたんです。「離席する際には、必ず行き先を明確に言うように」と指導されたので、「上に行ってきます」「お手洗いに行ってきます」と動くたびに報告していましたね。
私もまだ2年目だったので「どこまでが指導でどこからが行き過ぎなのか」が判断できなくて……。「うちの会社はこういう人が多いのかな」と、あまり気にしすぎないようにしていました。でも、私に対する上司の当たりは、そこから徐々にエスカレートしていったんです。
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