目的の書類にたどり着けるファイリングのコツフニワラさんの庶務の知恵袋

「あのファイル、どこいったっけ?」と、資料を探しまわる時間は削減したいもの。必要なときに必要なファイルがささっと見つかる、機能的で使いやすいファイリングのコツを伝授します。

» 2015年01月30日 05時00分 公開
[企業実務]

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 本記事は企業実務のコンテンツ「フニワラさんの庶務の知恵袋」から一部抜粋・編集して掲載しています。


 ファイリングの流儀はきわめて多様ですが、その目的は、ほぼ一緒です。

  • 誰でも目的の書類にたどりつけること
  • その書類が現在どのような状況か一見して分かること
  • その書類が必要とされる期間、必ず存在し、不要になれば速やかに廃棄されること

まずは道具選びから

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 そこで大事なのが、目的に合致する道具の選定と使い分けです。

 多くの書類を案件別・進捗状況別に分類して挟んでおける「クリアホルダー」は、色分けしての差別化なども容易です。ただし、使う色をあまり多くしすぎないほうがよいでしょう。

 クリアホルダーを、ファイルボックスに立てて「処理前(進行中)」「保留」「保管(廃棄)」に分類すると、誰が見ても状況が理解できるようになります。

 「クリアファイル(クリアブック)」は、書類を透明なポケットに入れておくタイプのファイルで、書類に穴を開けたくない場合(送付状などの原本)やカタログ、資料などの保管や整理に適しています。

 取引先別などのルールでファイルを独立させると、混同や誤用を避けることができます。

 「2穴ファイル」は、書類の入替えの手間はかかるものの、報告書や議事録、経理関係書類など、時系列での整理・管理に適しています。量の多い場合には厚みのある「リングファイル」、カタログやパンフレットの管理には「パイプ式ファイル」が便利です。

ファイルの並べ方

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 ファイルの並べ方については、

  • (業務の引継ぎということも意識し)他人への説明が容易であること
  • (なぜ、このように並んでいるのか)1本芯の通ったロジックが存在していること

 の2点を意識しましょう。

 「取り出す人数や回数が多く、かつ冊数の多いファイル」は混乱しがちです。そこで、「1本芯の通ったロジック」を見える化する方法として、背表紙の通し番号やタイトルのほかに、背表紙に1本の「斜め線」を入れると効果的です。

 感覚的に順番が揃えられ、出入れの際のミスが軽減されるからです。

著者プロフィール:藤原千秋(ふじわらちあき)

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「フニワラさん」の愛称で親しまれる住宅ライター・アドバイザー&コラムニスト。『フニワラさんの無理なく続けるハウスキーピング術』など著書、マスコミ出演多数。


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