かたづけがうまくいかない隠れた理由仕事効率アップのカギはかたづけにあり

かたづけたつもりのデスク周りが、見渡したら実はモノの山が移動しただけだった……といった経験はありませんか? そうならないためには、「意識的に整頓をしない」のがコツ。整理したモノをしまう際、元の場所に戻すことで、あえて「整理」に徹底します。

» 2015年01月26日 06時00分 公開
[企業実務]

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 本記事は、企業実務のコンテンツ「仕事効率アップのカギは片づけにあり」から一部抜粋・編集して掲載しています。


Photo マンガ:青木秀一

 デスク周りのかたづけに心掛けたい「整理の4ステップ」について、これまでStep1「外に出す」Step2「分ける」Step3「減らす」と解説してきました。今回は、Step4「しまう」です。ポイントは、ここで言う「しまう」とは、モノを「元にあった場所にただ戻す」ということです。

 「置き場所は決めないの?」「中途半端なかたづけになるのでは?」という声が聞こえてきそうですが、置き場所を決める「整頓」はあえてやりません。

 その理由は、かたづけが苦手な人にとって、モノを減らす(=整理)途中で置き場所を決めること(=整頓)は、かたづけをより難しくさせるからです。

 「懸命にかたづけたわりにモノの移動で終わった」「書類をかたづけていたのに分類した山だけがたくさん築き上げられて途方に暮れた」など、かたづけが失敗に終わる事態が起きるのは、このためです。

整理に徹底するのがコツ

 成功の秘訣は、「意識的に整頓をしない」「整理を徹底する」という、ある意味、非常識な作業を実行することにあります。モノを元にあった場所にただ戻すことだけで作業を終了させましょう。

 整頓は、皆さんが思っている以上に知恵が必要です。たとえば、「オフィスで使うと決めたモノについて、実際に使う場面をイメージして適切な置き場所を決める」というのは、意外と頭を使います。一方、整理に必要なのは勇気と決断です。

 つまり、整理をしながら同時に整頓を進めることは、「勇気を出して決断しながら知恵を同時に絞り出す」という、相当に難易度が高い作業なのです。

 まずは、自分の仕事の“棚卸し”と捉え、デスクの整理を徹底的に実行してみてください。ちなみに、整理は「1日1か所15分」を目安に行ないましょう。

著者プロフィール:小松 易(こまつやすし)

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日本初の片付け士。「“片付け”を通じて人生を変える」をコンセプトに、経営者や企業向けのコンサルティングや研修を行っている。著書にベストセラー『たった1分で人生が変わる片づけの習慣』(中経出版)ほか。スッキリ・ラボ


マンガ著者プロフィール:青木秀一(あおきしゅういち)

マンガ・プロダクション アウチ!代表。マンガ冊子、マンガパンフレット、マンガチラシなど紙・Web問わず広告・宣伝のためのマンガ企画・制作を行なっている。マンガプロダクション アウチ!


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