「出会いが多い」経理になるために頼られる人になる「経理アタマ」の鍛えかた(1/2 ページ)

一般に経理は「出会いが少ない仕事」とみられがち。それならばこちらから、出会いの場を積極的につくっていきましょう。

» 2014年12月24日 11時00分 公開
[企業実務]

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 本記事は企業実務のコンテンツ「頼られる人になる「経理アタマ」の鍛えかた」から一部抜粋・編集して掲載しています。


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 私には経理の仕事をしている、非常に長い付き合いの女性がいます。社会人になる前からの付き合いなので、仕事の話もそれ以外のプライベートのこともざっくばらんに語り合えます。

 その友人がよく口にするセリフが、「経理は出会いが少ない」です。どんな人と普段会うのか聞いてみると、社内でも限られた人と、社外では顧問税理士、銀行の渉外担当、銀行の窓口の人だけなのだそうです。

 そのなかで結婚相手となりそうな独身の人となると、片手で数えられるほどしかいないそうです。そして、出会いの少ないことが影響したのか、いまだに仕事一筋で、相変わらず出会いに餓えているといいます。

 さて、経理は、そんなに出会いが少ない仕事なのでしょうか? 今回は経理の仕事に携わる人の“出会い”について考えてみたいと思います。

 もちろん、結婚相手探しとしての出会いではなく、他者との仕事としての出会い、付き合いについてです。

単独ではできない経理の仕事

 経理の仕事を始めた頃には気づきませんが、ある程度の経験を積むと、経理の仕事は他部門との関わりのなかで成立していることが分かります。

 経理の仕事は、会社が行なった取引の記録に基づくため、他部門から取引の記録の元ネタを入手する必要があります。例えば、営業部門から売上データを受け取ったり、総務部門から給与計算のデータを受け取ったりと、他部門とデータのやり取りをするようになると、社内の人と出会う機会は必然的に増えます。

 社外の人との出会いはどうでしょうか。私自身の経験でも、経理の仕事は、社外の人との出会いが少ないなとは思います。外に出る機会があったとしても、毎回行く所は一緒です。行く所が一緒だと、そこで会う人も限定されます。

 営業と違い、名刺を1箱もらったとして、なかなかその1箱を使い切ることができず、使い終わる前にオフィスの引っ越しなどで連絡先の変わった新しい箱をもらう、という感じでした。

 これでは、確かに経理の仕事をしながら仕事関係で結婚相手を見つけることはむずかしそうです。

先に恩を売る

 さて、出会いについて分析をすると、出会いには3種類あることが分かります。「偶然の出会い」「追いかける出会い」「追われる出会い」です。

 「偶然の出会い」は、廊下で偶然すれ違うようなもので、恋愛ドラマではありがちなパターンですが、本稿では省略します。

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