見習える? 昆虫の生態から社会性を考えてみたBiz.ID Weekly Top10

男女問わず好みの分かれる小さな生き物「昆虫」。カジュアルにいろいろな角度から学べるイベントがある、ということで行ってみました。

» 2014年11月08日 08時00分 公開
[渡辺まりか,Business Media 誠]

 日差しがないと寒さが身にしみ、すっかりおでんなどが恋しい時季になってきました。今週もWeekly Top10を紹介していきます。

 11月第1週に最も読まれたのはこちら「交通費の精算、まだ手入力? 『スイカハッカー』で“半自動化”できるかも」。業務で使う交通費はバカにならないものですが、その精算には時間がかかり、面倒なものですよね。きちんと管理していないと、いつどこにどんな経路を使って行ったかも曖昧になりがちで、思い出すのも計算するのも大変です。ここで紹介している「スイカハッカー」を使えばその手間が軽減される、というわけです。Googleカレンダーとの同期も便利ですね。

 2番目に読まれたのは「基本中の基本、年末調整の書き方を理解しよう」でした。2013年の記事ですが、年末のことを考える時期ということで、再びチェックする人も多いようです。

 3番目は連載「そのひとことを言う前に」からの記事で「『何がやりたい?』に答えられない若手には」が読まれました。若手であれ、新しく部署に配属された人であれ、来たばかりでは勝手が分からず、「ふんわり」とした質問にどう答えればよいのか悩んでしまうもの。はっきりした答えが返ってこないからといって「やる気がない」「分かっていない」と断定せず、答えを引き出せるような質問をして、答えを引き出すようススメています。そういうちょっとしたコミュニケーションで部下のやる気も引き出せるようになるのです。


 少年時代の夏休み、昔であれば虫取り網片手にセミやチョウなどを探しに出かけ、いくばくかの獲物を手にして夕飯の用意された家に帰る……そんな経験をある一定の年齢以上の人であれば持っていることでしょう。

 「少年」ではありませんでしたが、わたしもそのような経験を持っている1人です。もっとも、わたしの場合は虫取り網など持たず、素手で捕まえていましたが。

Photo 「昆虫大学2014 in 横浜」

 そんな幼いころの記憶を呼び覚ますようなイベントが、11月3日と4日に横浜・関内で開催されました。その名も「昆虫大学2014 in 横浜」です。

 これは、昆虫やそのほかの「蟲(むし)」のもつ多様な魅力をプロから学ぶ、というれっきとした学術的なイベント。学長はブログ「メレンゲが腐るほど恋したい」の管理人で『ときめき昆虫学』の著者・メレ山メレ子さん(Twitterアカウント @merec0 )です。

 昼の部では展示・物販を行っており、出展者の中には革で作られたリアルなカブトムシの幼虫型バッグを販売する人から、タモリ倶楽部に出演した「蟻マシーン(蟻を効率的に飼育・観察するためのキット)」制作者、さらにはクマムシを研究しているクマムシ博士や九州大学総合研究博物館までバラエティに富んでいました。

左:カブトムシの幼虫にそっくりな皮革製バッグ。右:効率よく飼育・観察できる「蟻マシーン 2」
左:クマムシのぬいぐるみはリアルなものとデフォルメされたものが。右:昆虫は死ぬと縮こまってしまう。それを防いできれいな状態で保存するため「展翅(てんし)」という作業が必要不可欠

 夜の部では虫の生態についてさまざまな角度からの話を聞く「昆虫夜学 むしあつい夜」が開催されたとのこと。こちらは時間の関係で参加できなかったのが残念です。

 不定期開催なので、「来年行われるか、また行われるとしても規模を大きくするのか何も決まっていない」(メレ山さん)ようですが「ぜひ毎年開催して、虫好きの人たちを結びつけていきたい」と話していました。

 最近では「人類の次の栄養源になるかも」などと取り沙汰され、何かと話題の「昆虫」。またその生態からわたしたちが社会の一員としてやっていくために学べることも多いといいます。過去の思い出としてだけではなく、昆虫のいる未来にも心を馳せてみてはいかがでしょうか。

Photo シルエットはほぼ同じなのに多種多様な模様を持つ「カタゾウムシ」はおしゃれ虫として展示されていました。

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