GEで学んだ「すぐに動け」外資系エリートが実践する「すぐ成長する」仕事術(3/3 ページ)

» 2014年11月07日 05時00分 公開
[川井隆史,Business Media 誠]
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ステップ3:上司からフィードバックをもらい、途中で「よい質問」をする

 最初の一区切りまでできたところで、上司に確認してもらう。できる上司ほど、せっかちな人が多い。だから、進捗状況を見せて安心させるのだ。時間に余裕を持つことで、上司から指摘を受けた点を直す時間も生まれるだろう。

 そして、上司からすれば、そのさいにあなたがする質問は、もっとも端的にあなたのポテンシャルが分かる箇所だ。

 ただ何でも聞けばいいというものではない。「こういうことを調べたいのだが、あの部署に聞いたほうがよいのか」、または「調べた結果このように考えているが、この方向性で合っているのか」などの質問が評価される。

 もちろん、その時点では指摘が稚拙でもよい。自分から理解しようと努力して調べたあと、自分の意見を述べることが大事なのだ。最初から「どうしたらいいですか」と聞くことは、プロフェッショナルとして恥ずかしいことである。

 ちなみに、「質問をする、意見を言う=反論」と考える人もいるかもしれないが、反論をすすめているわけではない。とくに入社して間もない人間は、上司の指示の方向性をすべて変える必要はない。上司の考えを咀嚼(そしゃく)しながらも、自分なりの考えを述べられるかどうかだ。

 過去に「この新人は特によい質問をするな、よい視点を持っているな」という強く記憶に残る部下がいた。彼は現在、他の大きな会社のCFOになっている。よい質問をした人は「前向きだ、いつもチャレンジしている」というイメージとしてまわりの人の記憶に残るため、成長速度も速いのだ。

ステップ4:ダメ出しされてもめげずに、完成度を上げていく

 上司も会社も最初から満点を期待しているわけではない。ときにはまったく方向性が違い、ダメ出しをされることもあるだろう。それでも、めげずに何度でも上司に提出しよう。3割ずつよくすればいい。よい質問をしながらステップの2〜4をくり返し、仕事の完成度を上げていけるのが成長の速い「ハイポット」な人材なのだ。

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