その飛行機、台風につき欠航Biz.ID Weekly Top10

15年ぶりに乗った飛行機。すべてがうまくいく……はずもなく。

» 2014年10月18日 08時00分 公開
[渡辺まりか,Business Media 誠]

 朝晩めっきり冷え込むようになり、富士山の初冠雪も観測されましたね。さて、誠 Biz.IDでは、今週どのような記事が読まれたでしょうか?

 第1位は人気の連載「上司はツライよ」から「女性社員へのその配慮、実は“余計なお世話”です」でした。確かに男女差はありますが、男性だからといって無理させたり、ひどいことを言ったりしてもいいというわけではありません。区別せず、同等に扱うことでお互い不満のない仕事環境が構築されていくと感じました。

 次も上司・部下関連のもので「部下の“放置プレイ”が一番マズい――『コミュニケーション飢餓』の恐怖」。「分かってもらえているはず」という思い込みが思わぬ落とし穴となり、上司にとっては寝耳に水のような恐怖を味わうことになってしまうかもしれない――そんな実例が挙げられていました。

 3位には「テザリングより便利かも? 格安SIMでモバイルWi-Fiルータを安価に導入」がランクイン。便利さとオトクさから格安SIMの人気がじわじわと高まってきているようです。


眉山 こんなに良い天気だったのですが……

 2週連続で台風に見舞われた日本列島。その影響で、各地で交通の便が乱れましたね。JR西日本が早々に全線運休を決断した、というニュースに驚いたものです。

 鉄道やバスだけではなく、空の便も影響を受けました。そして何とわたしはその週末、あるイベントに参加するため徳島にいて、台風が直撃した13日夕方の便で東京に戻る手はずになっていたのです。

 通常、飛行機をキャンセルする場合、取消手数料がかかります。しかも、「早割」でお得にチケットを購入した場合、各社とも通常より高い率の手数料がかかるようです。

 しかし、悪天候の場合だけは別です。一度だけほかの便に振り替えてもらうか、もしくは全額払い戻しをしてもらえます。

 オンラインでもできますが、今回わたしは電話で手続きをすることにしました。電話の場合、特に何も調べなくても、チケットに印刷されている電話番号にかけて音声案内にしたがっていけばオペレーターにつながります。

 この電話番号がくせものです。「ナビダイヤル」の番号で、全国のどこからかけても一律「1分10円」の通話料金。家庭にある通常の電話でかける場合にはオトクになるかもしれませんが、携帯キャリア各社が一生懸命契約させている“カケホーダイ”の範囲外です。なので、通信費を安くしたいのであれば、チケットにある電話番号ではなく、航空会社のWebサイトから「03」や「01」「06」など通常の市外局番が先頭にある電話番号にかけた方が良いかもしれません。どちらからかけても同じようにオペレーターにはつながります。

 つながるといっても、このような非常事態時にはまったくといっていいほどつながりません。子どものころ、「電話の相手が話し中だったら、3分待ってかけ直しましょうね」といわれたものですが、そんな余裕などなどありません。スマホに「(先方が)通話中」の表示が出て電話が切れたと同時にリダイヤルの嵐です。何せ台風が迫ってきているわけですから。

 20分ほどリダイヤルし続けようやく「通話」できても、肝心のオペレーターとつながるまでに待たされます。8分ほど待った後、ようやく振り替え手続きを取ることができました。

飛行機から 台風を取り巻く大きな雲の塊の上を飛行機は飛んでいました

 振り替えてもらえるのが「悪天候の場合」と書きましたが、必ずしも欠航が決定している場合だけ、ということでもなさそうです。手続きをしてもらった12日の時点では、わたしが乗る予定だった飛行機が「飛ばない」とは決まっていなかったからです。「台風が近づいていて欠航になるかもしれないので、少し早い便に変えたい」と伝えたところ、振り替えてもらえました。

 こうして無事に徳島発11時の便で東京に戻れましたが、11時半の便は欠航になっていました。本当に危ないところでした。まさに、台風に追いかけられた、そんな3連休でした。

徳島駅前のポストの上 徳島は本当に阿波おどりの町だと感じました

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