「DELL Chromebook 11」は、これまで国内で販売されていたものより高パフォーマンスなモデル。価格も若干高めだが、1年間の引き取り修理が標準で提供され、最大4年間まで保守期間を延長できるという充実した保証が魅力だ。
ノートPCなのに、価格はおよそ4万円――。デルは10月15日、軽快・シンプル・安全、そして安さがウリのGoogle PCことChromebook「DELL Chromebook 11(以下Chromebook 11)」の販売を開始した。
販売価格は配送料込みで3万8980円(税抜)。日本市場でのChromebookの展開は、エイサー、日本ヒューレット・パッカードに次ぐ3社目となる。
Chromebookは、GoogleのWebブラウザ「Chrome」をベースとする基本ソフトを搭載したPCで、すべてのアプリがブラウザ上で動くのが特徴。電源を入れてから10秒以内にログイン画面が表示されるなど起動が速く、待たずにすぐ使い始められるのも特徴の1つだ。
企業で使うのに欠かせない管理ツールはGoogleが提供しており、各ユーザーが使用している数十から数百の端末を一元管理できる。
デル エンドユーザー・コンピューティング統括本部、パートナービジネス開発マネージャーの飯塚祐一氏によれば、Chromebook 11は3つの特徴があるという。
すでに発表されている2モデルと比べると、スペック面で優位な分、価格が少し高めな印象。低電圧の最新型CPUを採用することでバッテリーの動作時間を延ばしており、8.5時間駆動のエイサー「Acer Chromebook C720」、8時間駆動の日本HP「HP Chromebook 11 G3」より、長時間利用できる。企業での利用を考えると、1年間の引き取り修理サービス対応や保証を延長できる点もポイントだ。
ボディデザインは、墨色で重厚な天板やラッチのないディスプレイ部分、ブレードのように先端にいくにつれ薄くなっているキーボード部分が洗練された印象を受ける。
ターゲットは、先行して発表された2社と同じく、法人・教育機関向けを想定している。個人ユーザー向けの販売は「Googleと調整中」とのことで、年内の販売を目指す考え。また、個人向けの販売価格は「(法人向けモデルより)下げたい」という。
販売は「デルダイレクト」と「デルパートナー」の2つのチャネルを通じて行う。管理コンソール付きで販売するのはデルパートナーのみなので、管理ツールを必要とする企業が導入する場合はこちらを選択することになる。デルダイレクトは管理コンソールを扱わず、Chromebook 11というハードのみを販売する。こちらは個人事業主や端末管理の必要を感じていない小規模企業が対象だ。ただ、登記簿などの提出が義務付けられているわけではないので、中小企業の情シスがお試しで購入することも可能だ。
展示されていた端末は英語キーボード搭載のものだったが、実際に国内で購入できるのは日本語キーボードの端末のみ。スペックは以下のとおり。
ディスプレイ | 11.6型(HD) 1366×768 |
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CPU | インテルCeleron 2955Uデュアルプロセッサ1.5Ghz |
メインメモリ | 4Gバイト(オンボード) |
内蔵ストレージ | 16Gバイト SSD |
ワイヤレス接続 | Bluetooth4.0 IEEE802.11 a/b/g/n |
キーボード | 78キー日本語キーボード |
タッチパッド | マルチタッチ |
バッテリー駆動時間 | 最大約10時間 |
ポート/スロット | USB 3.0×2、HDMIポート、SDカードリーダー、ステレオヘッドホン/マイクコンボジャック |
サイズ | 294.64×24.6×200.7ミリ(幅×高さ×奥行き) |
重量 | 約1.32キロ |
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