うまいアイデアが浮かばないときのヒント集たった15分で話がまとまる図解思考の会議(1/3 ページ)

さまざまな制約からすぐに実行可能な解決策が思い浮かばない場合もあるでしょう。今回は、そんなときに使いたいアイデアづくりのヒントをいくつか紹介します。

» 2014年10月08日 08時30分 公開
[永田豊志Business Media 誠]

集中連載「たった15分で話がまとまる図解思考の会議」について

図解思考の会議

この連載は書籍『たった15分で話がまとまる-図解思考の会議』(KADOKAWA中経出版BC)から抜粋、再編集したものです。


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 問題解決とは、問題点が分かればその解決方法がおのずと決まってくるものです。しかし、さまざまな制約からすぐに実行可能な解決策が思い浮かばない場合もあるでしょう。今回は、そんなときに使いたいアイデアづくりのヒントをいくつか紹介します。

古代ギリシア人が連想の法則を導き出した

 アイデア(観念)からほかのアイデアを導くものが「連想」です。古代ギリシアから用いられ、プラトンやアリストテレスも人間心理の根本的な原理として重視していたといいます。

 連想を使った発想には4つのアプローチがあります。1つ目は「接近」です。近くにあるものを連想する方法で、例えばハイヒールを見て、それを履く女性を思い出すようなケースです。

 2つ目は「類似」です。色、形、におい、音など似ているものを思い浮かべるというもの。梅干しの入ったお弁当を見て国旗の日の丸を連想するようなケースを思い浮かべればよいでしょう。

 3つ目は「対照」です。反対のものを連想するもので、黒字と聞いて「赤字だったら」、ポジティブと聞いて「ネガティブ」と反対のものを連想する場合です。

 4つ目が「因果」です。空が曇ってきたら雨を連想するような、原因と結果を結びつけてイメージするアプローチです。

アイデア作り

連想型発想フレームワークの代表格「マインドマップ」

 連想を活発化する図解としては、トニー・ブザン氏の考案したマインドマップが有名です。紙の中心(センタートピック)にテーマや課題を描き、そこから樹形図のように枝を伸ばし、連想されるキーワードを付け足していきます。

 親トピックに兄弟トピックや子トピックをどんどん付け足していくと、脳内ネットワークのような形状になっていきます。1つのトピックから数多くのことを連想するのに便利な方法です。みなさんも一度はやったことがあるのではないでしょうか?

アイデア作り

 マインドマップを実際にやってみると短時間で多くの課題やアイデアがピックアップできることに驚くでしょう。この脳内ネットワーク形状の発想方法が人間の思考と親和性が高いことを示しています。

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