“後でやろうと思っているアレコレ”がすぐ片付く「2分ルール」ICHIROYAのブログ(1/2 ページ)

デスクの脇に積んだ書類や返信を後回しにしているメールなど、“やろうと思っているアレコレ”をあっという間に片付いてしまう方法はないものか? そんな魔法の解決法を生み出す、“2分ルール”を紹介しよう。

» 2014年10月06日 12時04分 公開
[和田一郎,Business Media 誠]

ICHIROYAのブログとは

この記事は、「ICHIROYAのブログ」の「『2分ルール』で「ぐずぐず」をなおし、新しい習慣をつくる方法」より転載、編集しています。


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 僕が百貨店の会社員だったときの話。部長とのミーティングにマネージャーが召集されると、さまざまな書類が配られる。管理や人事、販売促進などの部門から、それぞれ “勝手気まま”と思えるようなたくさんの指示が飛んでくるのだ。

 大きな組織だからそれも仕方あるまいとため息をつきながら、書類を受け取り、部長の話を聞く。その間も売場は動いているから、「早く終わってくれないかな」とやきもきしながら過ごし、終わると急いで倉庫の奥のデスクに帰り、分厚い提出書類の束をデスクに投げ出し、とりあえず売り場に戻る。

 当初は自分のような対応が普通だと思っていたのだが、同じ部のデキるマネージャーのやり方は違っていた。その先輩は、マネージメントに長けているだけでなく、仕事が早くて有名だった。そして、周りからこう言われていた。「あの人はデスクに書類を置く前に、仕事を終わらせている」。

 つまり、僕のようにいったんデスクに積むのではなく、すぐに書いてしまえるようなものはその場で書いて提出し、誰かに振れるものは売場に帰る途中で部下を捕まえて渡してしまう。だからデスクに帰ったときには、持って帰っているはずの提出書類はすでになくなっているのだ。

 その人の仕事ぶりを思い出したのは、何度か僕のブログで紹介している、起業家で、ウェイトリフター、写真家でもあるのジェームス・クリアー(James Clear)氏のコラム「How to Stop Procrastinating by Using the “2-Minute Rule”(『2分ルール』で先延ばしをやめる方法)」を読んだからだ。

 以下、James氏の勧める『2分ルール』を、僕なりの解釈を加えながら紹介したい。

1.2分でやれることは、今すぐやる

 ルール1の『2分でやれることは、今すぐやる』は、ベストセラー『Getting Things Done』からジェームス氏が教わったことだという。要は、たいていの“やらなければならないこと”は、実際のところ2分以内に終わるものが多い、ということだ。この手のタスクは、後回しにするのではなく、“今”、“たった今”するべきだ。

 先に紹介した先輩は、まさにこのルールを実践していたのだと思う。“いったんデスクに置かずに”、すぐできる仕事はその場で解決していたのだ。

 確かに、僕らは2分以内に終わらせられるようなタスクを、いくつも積み上げてしまう傾向にある。食べた後の皿を洗う、溜まっていく書類を捨てる、名刺を整理する、メールの返信をする、Facebookのコメントを書くなど。改めて考えれば全部、2分以内で片付く。

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