もしもネイティブが中学英語を教えたら? 今回は、助動詞“can”の使い方について勉強しましょう。
本連載は、デイビッド・セイン著、書籍『もしもネイティブが中学英語を教えたら』(アスコム刊)から一部抜粋、編集しています。
あなたが学校で習った英語、実は、ネイティブが使っているものとは、ちょっと違うのをご存じですか? 例えば、
・現在進行形は、現在行っていることだけをいう表現ではない。
・“could”は“can”の過去形としてほとんど使われない。
・“may”はほぼ死語。
・ネイティブは関係代名詞をほとんど使わない。
こういうものが、まだまだあるのです。
この本では、英語そのもののニュアンスをネイティブがていねいに説明します。学校では教わらなかった英語の本質を理解できますから、ネイティブにちゃんと伝わる英語が使えるようになりますよ。
“Can you speak English?”
「あなたには、英語を話せるだけの能力がありますか?」
“Do you speak English?”
「あなたは英語を話しますか?」
実は相手の能力に言及していた“Can you 〜?”
「〜できますか?」という日本語につられて“Can you 〜?”を使っている人を見かけますが、“Can you speak English?”は「あなたは英語を話せるだけの能力はありますか?」という、かなり失礼な言い方。こういう場合、能力ではなく習慣として話すかを聞くので、現在形の“Do you 〜?”(〜しますか?)でOKです。
日本語と英語がイコールにならない、「英語の落とし穴」ともいえる表現です。ぜひ正しい使い方を覚えてください。
“Does he speak French?”
主語が3人称単数なら、“do”を“does”に変えればOKです。習慣として話すかどうかをたずねるフレーズになります。
“Do you accept this credit card?”
「使える」という日本語につられて“can”を使わないように! 海外旅行で買い物をする際によく使うフレーズです。
“Can you open the window?”
親しい友人に、「〜してくれる?」というニュアンスで“Can you 〜?”と使うなら失礼にはなりません。親しくない人には“Could you 〜?”を使いましょう。
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