「青いほうの帽子を買った」もしもネイティブが中学英語を教えたら

もしもネイティブが中学英語を教えたら? 今回は、特定のものを指す定冠詞“the”について勉強します。

» 2014年09月19日 05時00分 公開
[デイビッド・セイン,Business Media 誠]
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連載「もしもネイティブが中学英語を教えたら」について

本連載は、デイビッド・セイン著、書籍『もしもネイティブが中学英語を教えたら』(アスコム刊)から一部抜粋、編集しています。

あなたが学校で習った英語、実は、ネイティブが使っているものとは、ちょっと違うのをご存じですか? 例えば、

 ・現在進行形は、現在行っていることだけをいう表現ではない。
 ・“could”は“can”の過去形としてほとんど使われない。
 ・“may”はほぼ死語。
 ・ネイティブは関係代名詞をほとんど使わない。

こういうものが、まだまだあるのです。

この本では、英語そのもののニュアンスをネイティブがていねいに説明します。学校では教わらなかった英語の本質を理解できますから、ネイティブにちゃんと伝わる英語が使えるようになりますよ。


“I bought the blue cap.”を日本語訳すると……

中学英語ではこう習う

私はその青い帽子を買った。


ネイティブならこう教える!

私は(赤とか黒ではなく)青いほうの帽子を買った。


ココがPOINT!

「(ほかのものではなく)そっちの」と限定する“the”

中学英語では「定冠詞の“the”は特定のものを指す」と習ったと思います。そのため“the”を「その」と訳している例をよく目にしますが、ネイティブの感覚はちょっと違います。

ネイティブが“the blue cap”と言うとき、「(赤とか黒ではなく)青いほうの帽子」というイメージです。“the”で「(ほかのものではなく)〜のほう」と限定していると考えるといいでしょう。その限定されたイメージこそが、ネイティブにとっての定冠詞“the”です。


練習問題

1. 彼女は(ほかのデパートではなく)そのデパートで働いています。

“She works at the department store.”

 定冠詞“the”を付けると、ほかのいろいろあるデパートではなく、話者同士が共通認識している「ある特定のデパート」を指します。


2. 時間はありますか?

“Do you have time?”

 ナンパにも使われるフレーズ。無冠詞なので、“time”はそのまま「時間」という意味になります。


3. 今、何時ですか?

“Do you have the time?”

 定冠詞“the”が付くと「時計(時刻)」を指すので、“Do you have the time?”は「時計を持っていますか?」つまリ「今、何時ですか?」となります。

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