相談される上司とされない上司、その違いはサイボウズ式(1/2 ページ)

同じように仕事ができる人でも、周りに人が集まり、よく相談を持ちかけられる人もいれば、そうでない人もいる。この違いはいったいどこから生まれるのだろうか。

» 2014年09月18日 07時30分 公開
[サイボウズ式]

「サイボウズ式」とは

「新しい価値を生み出すチーム」のための、コラボレーションとITの情報サイト。

本記事は「サイボウズ式」に掲載された「コミュニケーションコストがかかる人は相手にされない」から一部抜粋・編集して掲載しています。


 同じ“仕事ができる”人でも、相談される人とされない人がいるのはなぜだろう。

 相談される人の周囲はいつもにぎやかだ。同僚や後輩に何かと話しかけられ、相談を持ちかけられている。「○○について教えてください」といった知識レベルの質問から、キーパーソンとの仲介依頼、問題を打破するためのアドバイスを求められたりするなど、人脈や能力面を見込まれての相談ごとまで内容はさまざま。自分の仕事もあるだろうに、席にいると誰かしらから声をかけられている――。そんな人があなたのオフィスにもいるのではないだろうか。

 この手の人は、周りから「頼れる人」と思われているのだ。頼れる人のところには、自然と人が集まってくる。仕事ができれば、仕事も集まってくる。仕事も人も引き寄せるとは、ビジネスマン冥利に尽きるといっていいだろう。

 一方、相談されない人の周囲は静かだ。知識も経験も実績もあり、周りからそれなりに“スゴさ”を認められているのに、なぜか人が集まらない。

 この明確な差はどこから生まれるのだろう。

Photo

コミュニケーションコストの違いを意識しよう

 この差は、コミュニケーションコストの違いにあるのではないか、と僕は思う。

 仕事は人間関係によるところが大きい。どれだけ優秀な人であっても、1人でできることには限界があり、チームの他のメンバーといかにうまく仕事を進められるかが要となる。そして、人と関わるにはコミュニケーションが必須だ。

 そもそもコミュニケーションは、“面倒くさい”ものだ。気が合う人同士のプライベートな話なら“なんとなくで通じる”こともあるだろうが、仕事となるとそうはいかない。パッと言って、サッと話が通じるなんてことはまれだ。

 込み入った状況を人と共有するには時間がかかる。自分より経験や知識が少ない人に同じ視点を持ってもらうためには、かなり噛み砕いて説明する必要があるだろうし、“人の話を聞かない”人から合意を取り付ける際には、何度もやりとりすることになるろう。

 コミュニケーションをスムーズにするには、“ひとりよがり”や“属人化”という視点を排除し、分かりやすく伝え、共有するための労力が必要だ。この労力が、コミュニケーションにかかるコストといえる。コミュニケーションには、それなりのコストがかかるのだ。

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ