もしもネイティブが中学英語を教えたら? 今回は、不定冠詞“a”と無冠詞について勉強します。
本連載は、デイビッド・セイン著、書籍『もしもネイティブが中学英語を教えたら』(アスコム刊)から一部抜粋、編集しています。
あなたが学校で習った英語、実は、ネイティブが使っているものとは、ちょっと違うのをご存じですか? 例えば、
・現在進行形は、現在行っていることだけをいう表現ではない。
・“could”は“can”の過去形としてほとんど使われない。
・“may”はほぼ死語。
・ネイティブは関係代名詞をほとんど使わない。
こういうものが、まだまだあるのです。
この本では、英語そのもののニュアンスをネイティブがていねいに説明します。学校では教わらなかった英語の本質を理解できますから、ネイティブにちゃんと伝わる英語が使えるようになりますよ。
(どれでもいい1本の)ニンジンは好きですか?
“Do you like a carrot?”
ニンジン(というもの)は好きですか?
“Do you like carrots?”
モノの総称には冠詞はつけない
英語で最初につまずくのが、単数形と複数形の違いでしょう。単数の“a”は、ネイティブからすると「(特にこれとは限定しない)どれでもいいもののうち1つ」というニュアンスなので、“Do you like a carrot?”だと「(どれでもいい)1本のニンジンは好きですか?」という不自然な英語に。
一方、“carrots”と複数形にすれば、「ニンジン(というもの)は好きですか?」と総称としてのニンジンを指すので自然です。
「総称の場合は複数形を使う」と覚えておきましょう。
“ Lions are dangerous animals.”
“Lions”と複数形にすることで、「〜というものは」と総祢を表します。“A lion”だと「(どれでもいい1頭の)ライオンは〜」なんて意味に。
“Do monkeys like bananas?”
“monkeys”と複数形にすることで、総祢としてのサルを表します。また、総称としてのバナナも複数形、房のバナナも複数形です。
“Where are my chopsticks?”
“chopsticks”は基本的に2本1セットなので複数形で使います。ほかに“scissors”(ハサミ)や“trousers”(ズボン)なども常に複数形です。
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