もしもネイティブが中学英語を教えたら? 今回は、前置詞“in”の訳し方について勉強します。
本連載は、デイビッド・セイン著、書籍『もしもネイティブが中学英語を教えたら』(アスコム刊)から一部抜粋、編集しています。
あなたが学校で習った英語、実は、ネイティブが使っているものとは、ちょっと違うのをご存じですか? 例えば、
・現在進行形は、現在行っていることだけをいう表現ではない。
・“could”は“can”の過去形としてほとんど使われない。
・“may”はほぼ死語。
・ネイティブは関係代名詞をほとんど使わない。
こういうものが、まだまだあるのです。
この本では、英語そのもののニュアンスをネイティブがていねいに説明します。学校では教わらなかった英語の本質を理解できますから、ネイティブにちゃんと伝わる英語が使えるようになりますよ。
ジョンは今、病院にいるの?
ジョンは今、入院しているの?
「どこに」という意味ではない【in + 場所】
どうして“in the hospital”が「病院にいる」ではなく、「入院している」になるの? と思うかもしれません。でも、“in”は場所だけでなく「〜の中に入っている」という意味でも使われるので、ネイティブは「入院している」ととらえます。
同様に、“in the army”なら「軍隊に入っている」、“in the school”なら「校内で」です。場所を表す前置詞でも、文脈によりさまざまな解釈が可能だということを、ぜひ覚えておいてください。
“Let's go in the CD shop.”
この“in”は「〜に」「〜で」と場所を表す用法になるため、“go in 〜”で「〜に寄る」となります。
“Let's go into the CD shop.”
この“into”は「〜の中に」という意味で、“go into 〜”で「〜の中に入る」となります。前置詞“in”との意味の違いに注意しましょう。
“What did she learn in school?”
“in”の後が無冠詞で使われる場合「その場の機能」を表すため、“in school”で「在学中に」です。
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