僕は大人の小説を読む人間じゃない――宮崎駿君を成長させる言葉

ビジネス以外にも大事なことはたくさんある。

» 2014年06月04日 05時00分 公開
[酒井穣,Business Media 誠]
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連載「君を成長させる言葉」について

君を成長させる言葉 『君を成長させる言葉』(酒井穣/日本実業出版社)

 本連載は、酒井穣著、書籍『君を成長させる言葉』(日本実業出版社刊)から一部抜粋・編集しています。

 わたしたちはだれでも、自分の深い部分に触れられると拒絶してしまいがちです。人生の先輩である賢人たちの言葉には、そのように拒絶したくなるものも多いことでしょう。しかし、そのような言葉からポジティブな「何か」を感じ取り、それを実行に移す素直さが人の成長を促します。

 一生かかっても読みきれない量の賢人たちの言葉の中から、著者が後輩たちのため、また著者の娘のためにチョイスした「君を成長させる言葉」とそれに対するコメントを紹介していきます。


取り返しのつかないものを書くのが大人の文学。
取り返しがつくかもしれない、というのが児童文学。
僕は大人の小説を読む人間じゃない。
アニメーション映画監督/宮崎駿(『朝日新聞』2010年7月26日付)

 ビジネスって、児童文学なんだよね。

 いや、ビジネスとか、児童文学が悪いって意味じゃないよ。

 すべてが改善しうるっていう立場で、物事を考えて、実行していくのがビジネス。

 だけど、一歩引いて考えてみるとさ、そうじゃない世界も見えてくる。

 そもそも、地球の生命を支えている太陽にだって寿命があるぐらいでさ、どこまで改善を積み上げたところで、すべては無になる瞬間がくる。

 そう考えると、僕たちが最も大切にすべきなのは、今この瞬間であって、未来じゃないっていう視点も出てくる。

 なにが正しいとは言えないけど、ビジネス以外にも大事なことはたくさんあるってことだよ。

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