学びはゲームだ、冒険だ! ――“多忙な社会人”を虜にする「ShareWis」って何だ?“やる夫”で学べる教材も(1/2 ページ)

忙しい、時間がない、探すのが大変――。学びたいという気持ちがありながら、社会人が挫折する理由はこんなところにある。そんな多忙な社会人が“思わずハマってしまう”無料の教材を提供するのがShareWis。どんなコンテンツ作りで社会人を魅了しているのだろうか。

» 2014年05月13日 11時00分 公開
[福山忠秀,Business Media 誠]

 勉強したいという気持ちはあるけれど、まとまった時間がとれないし、どこから手をつけていいのか分からない――。こんな多忙な社会人にぴったりな学びのスタイルを提案するのが無料の学習サイト「ShareWis」(シェアウィズ)だ。

 ともすれば、面倒くさいものになりがちな“学び”を、“ゲーム感覚の冒険”にしてしまおうというのが、このサイトのコンセプト。特徴は画面いっぱいに広がるマップから、好きな学習ジャンルを選んで進むという、ゲームのステージ選択を思わせるUI(ユーザーインタフェース)だ。この“マップから選ぶ”というアプローチは“こんな意外な学びもある”という新たな発見にも役立つ。

Photo ShareWisの学びをナビゲートする地図(画面=左)。ズームするとさまざまなコースが表示される(画面=右)。各コースは、通勤時や休憩時間などのすきま時間に4〜5分くらいで学べるレクチャーで構成され、完了するとマップ上に色がついていく。やればやるほどマップが埋まっていき、ゲームを攻略するように学習を進められるところが“ゲーム感覚の学び”たるゆえんだ

 コースは「初心者のためのExcel-基礎の基礎」といった“今さら人に聞けない”ことをこっそり学べるものから、急なプレゼンの前に役立ちそうな「ビジネス用3分ボイトレ」、思わずニヤリとしてしまう「やる夫で学ぶ議論のしかた」まで、硬軟織り交ぜたさまざまな教材がそろう。

 無料の学習サイトが次々と登場する中、ShareWisはどんなサービスで差別化を図っていこうとしているのか。運営会社シェアウィズの代表取締役社長CEOを務める辻川友紀氏に聞いた。

“学ぶきっかけ”のハードル、ゲームの力で下げていく

Photo シェアウィズ CEOの辻川友紀氏

―― ShareWis誕生のきっかけは。

辻川氏: 世の中にはいろいろなビジネススキルを持っている人がたくさんいますよね。そしてそれを教わりたいと思っているビジネスパーソンもたくさんいます。こうした小さな知識をみんなで分かち合うことができれば、世界に大きな影響を与えられるのではないかと思ったのがサービス立ち上げのきっかけです。

 ただ、せっかくの小さな知識も、単体では活用の機会も少なく人の目にもとまらないので、それらを互いにつなげ合う仕組みが必要だと感じたわけです。これが地図状のインタフェースがうまれたきっかけですね。こうした背景から、サービス名も、share with(分かち合う)+wisdom(知恵)=ShareWisとしました。

―― 今や無料の学習サイトはさまざまなサービスが登場しています。ShareWisの特長は。

辻川氏: 「気軽にゲーム感覚で学ぶことで、学ぶ楽しさを発見できる」ところです。

 学生時代の学習と違って、社会人の学習には明確なカリキュラムがなく、学習の進捗を確認するのが難しいですよね。また、学習の成果が目に見えて表れるわけではないので、達成感を実感しづらいという課題もあります。ShareWisなら、「知識の地図」を通じて学びの進ちょくが可視化されるので、比較的達成感を感じやすいと思います。

 新たな学びの発見につながるような学習コンテンツの見せ方も特徴の1つです。実際にユーザーの方から、「簿記の勉強をしようと思っていたけど、たまたま地図の中のプログラミングのコースが目に入って、やってみたら面白かったので今はWebページ作りに励んでいる」といった声を聞くことがあります。気軽に学習できるからこそ、新しい知識との出会いを提供できたと考えています。

Photo レクチャーをクリアすると色が変わるので、学習の進ちょくを把握しやすい
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