“撮って送るだけ”で正確な名刺データがスマホに――「Eight」スマホで始める名刺管理2014

“スマホで名刺管理”を始めるのに新年度は絶好のチャンス。“簡単”“手軽”“続けられる”サービスを紹介する本企画の第1弾は、簡単操作で正確な名刺データが手に入る無料の名刺管理サービス「Eight」だ。

» 2014年04月09日 13時48分 公開
[今西絢美,Business Media 誠]

スマホで始める名刺管理2014

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 きちんと整理したい、いつでもすぐ取り出せるようにしたい――。こう思っていながら、手つかずになりがちなのが名刺管理だ。せっかく始めても、“続けられない”という次なる落とし穴が待ち構えている。

 「始められない」「続けられない」理由の1つが、管理や整理に手間がかかるところ。しかし、この課題の多くがスマートフォン対応の名刺管理サービスで解決できるのをご存じだろうか?

 本企画では、簡単に導入できて、気負わず使い続けられる名刺管理アプリをピックアップして紹介する。新たな人間関係が広がる新年度に、ぜひ試してほしい。


“撮って送るだけ”で正確な名刺データがスマホに――「Eight」

Eightのよいところ

  • 無料で人が手入力した正確な名刺データが得られる
  • オンライン名刺交換をすれば、相手の社名や肩書きが変わったときに通知が届き、データが自動更新される
  • アプリ上でメッセージのやりとりができる
  • 名刺データにラベルをつけて管理できる
  • 名刺データにメモを貼れる

Eightの課題

  • 紙の名刺がない場合、手入力でデータを取り込めない
  • 混んでいるときにはデータ化に時間がかかる場合もある

Photo スマホのカメラで名刺を撮って登録するだけ

 スマホのカメラで名刺を撮影し、サーバにアップロードするだけで正確な名刺データが手に入る――。そんな“人力OCR”の無料提供で注目を集めているのが、名刺管理アプリの「Eight」だ。

 スマホで撮影した名刺画像をサーバにアップすると、オペレーターが画像を目で見ながら「社名」「部署」「名前」「メールアドレス」「電話番号」「FAX番号」「ケータイ番号」「住所」「URL」のデータを手で入力する。機械による自動認識とは異なり、正確な名刺データを得られるのが大きな特徴だ。

 データ化は入力の混み具合によって変動し、長いときには1週間ほどかかることもある。データ化が終わるまでは、撮影した名刺の画像をみながら電話をかけたりメールを送ったりすることになるが、いったんデータ化が済んでしまえば、電話番号やメールアドレスをタップするだけで電話やメールをすることが可能。住所をタップすると地図を呼び出せるのも便利だ。

Photo 紙の名刺をスマホのカメラで撮って送ると名刺データが正確にデータ化される(画面=左)。電話番号をタップするだけで電話をかけられる(画面=中)。メールアドレスをタップすると、相手の社名と名前が入った状態でメーラーが立ち上がる(画面=右)
Photo 名刺はラベルで分類したりメモを貼ったりできる(画面=左)。Facebookと連携すると、アイコンで相手の顔を思い出しやすくなる(画面=中)。メモは名刺を交換したときの状況や相手の特徴などを書いておくと、あとで思い出すときに役立つ(画面=右)
Photo Eightのトップ画面。カバー写真は自由に変更できる(写真=左)。リンクした人の名刺にはアイコンが表示される(写真=右)

 Eightには「リンク」と呼ばれるオンライン名刺交換機能があり、これも特徴の1つだ。例えばAさんがBさんの名刺をEightに登録した場合、BさんもEightの利用者で、Aさんの名刺をEightに登録すると互いの名刺が自動でリンクする(登録した名刺と、相手が自身のプロフィール用に登録した名刺が同一のものであるとEightのシステム側で判断した場合)。

 名刺をリンクしておくと、リンクした相手が転職したり昇進したりして名刺が変更されると通知が届き、名刺データが自動で更新される。変更のたびに、いちいち情報を書き換えずに済むので手間がかからないのは便利な点だ。

 なお、Gmailの連絡先やFacebookの友達機能を使って、Eight上での名刺交換も可能だ。自分と相手がEightユーザーの場合に名刺が自動でリンクする。

Photo メニューアイコンをタップし、メニューを開いて「外部サービス接続」をタップすると、Gmail、Facebookとの連携が可能(写真=左)。「ニュース」では自分のつながりの履歴を確認できる(写真=右)

 名刺を交換した相手にちょっとしたメッセージを送れる機能も備えており、チャット形式でメッセージをやり取りできる。人事異動が多い新年度に、ちょっとしたあいさつや連絡をするのに役立ちそうだ。

 より便利に使いこなすためには、タグの登録がオススメ。名刺ごとに業種や会社などを登録しておけば、あとから検索しやすくなる。

Photo ユーザーがプロフィールを更新すれば、一度名刺を交換すれば近況を伝えられる(画面=左)。メッセージをやり取りするのは「LINE」の感覚に近い(画面=中)。タグ付けすることで検索性を高められる(画面=右)

 なおこのサービスは、手元に名刺がないと名刺データを登録できない。“名刺管理”をうたうサービスなので当然なのだが、“メールアドレスや社名は知っているものの名刺を交換していない”相手のデータを登録する手段がないのは少々残念だ。

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