キュレーションアプリ「Antenna」にEC機能、記事を読む延長で買い物を300万ユーザー突破

グライダーアソシエイツは、キュレーションマガジン「Antenna」にEC機能を追加した。記事と記事の間にストーリー仕立ての商品ページが流れてくる仕組みで、ユーザーはたまたまAntennaで見つけた商品を、気になったらすぐに買うことができる。

» 2014年04月02日 11時00分 公開
[上口翔子,Business Media 誠]
「Antenna」。2014年4月時点で300万ユーザーを突破、年内に500万ユーザーを目指す

 ニュースに加え、商品のキュレーションも――。グライダーアソシエイツは4月2日、キュレーションマガジン「Antenna」にEC機能「Antenna ショッピング」を追加した。ユーザーはAntennaを運営するグライダーアソシエイツが厳選した商品を、アプリ内で買えるようになった。

 Antennaは、提携する210以上の媒体から自動で記事をピックアップして紹介する無料のアプリ。スマートフォンの画面をスライドしながら、簡潔なテキスト情報と画像で多くの記事を読めるのが特徴だ。興味があるジャンルやキーワードを設定することで、自分好みの情報を優先的に見るようにもできる。ユーザー数は2014年4月に300万を突破した。


Antenna利用イメージ。提携先はオンラインメディアのほか、出版やテレビ、ラジオ、新聞などの媒体を網羅している。「クリップ」と呼ぶブックマーク機能で気になった記事をチェックしておけるほか、他のAntennaユーザーが作成したクリップをフォローしておくことで、次回からその情報も自分のAntenna画面に表示される

 新たに追加されたAntenna ショッピングは、複数店舗(モール)型のECサービス。Antenna内には記事ページと一緒に商品の紹介ページも表示され、気に入った商品はAntennaアプリを通じてその場で購入が可能。後から買うかもしれない商品をクリップしておける機能も備えている。

 商品との偶然の出会いを演出するのが狙いで、「お店に行って、店員さんにオススメ商品を紹介してもらえるようなイメージ」(グライダーアソシエイツ)を目指すという。商品ページは、記事全体の10〜20%ほどになる見込みだ。

Antenna ショッピングが加わった場合のイメージ。中央にあるのが商品ページ。上下は通常の記事(※上下の記事と商品の連動性はない)。全体のうち、10〜20%ほどが商品に関するものとなる。決済方法はクレジットカードまたはPayPalから選べる
商品ページをタップした場合の画面

 現時点で取り扱っているのは、グライダーアソシエイツが厳選した約30店舗の商品で、ジャンルは「インテリア・雑貨」「食器」「ファッション商品」「アクセサリー」など。今後順次増えていく。

出品から商品発送までの流れ。出品者はAntennaの管理画面を通して、簡単に商品の出品・管理ができる

 今後は「新生活」「パーティ」といった特集を組み、その中で記事と商品を自然な形で織り交ぜた紹介の仕方も検討しているという。

出品するには?

 グライダーアソシエイツでは現在、出品者を募集しており、出品者側の初期費用、出品料は無料。売上の10%が手数料となる。出品に関しては、出品者ページの使い方や商品の見せ方、購入を促進するストーリー(紹介文)作成のコツなどのサポートが受けられるほか、管理画面で売上情報やユーザー動向の分析が可能だ。

 出品者と購入者の間にはグライダーアソシエイツが介入するため、決済後すぐに購入が確定することはなく、1時間以内であればキャンセルできる。うっかり衝動買いしてしまった場合も安心だ。

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