名刺登録、ネットプリント、デジタルメモ――ビジネスシーンで“便利な”アプリ5選「格安SIMカード」は仕事に使えるか? 第15回(1/2 ページ)

格安SIMを使ってさまざまな機能を試し、通信量をチェックする本連載。今回はこれまでの連載で触れなかった「ビジネスシーンで便利なアプリ」を使ってみた。

» 2014年03月19日 10時00分 公開
[小林誠,Business Media 誠]

 名刺データの登録、カタログの閲覧、スマホのファイルをコンビニでプリント、ノートに書き込んだメモをクラウドにアップロード、FAXのデータをスマホで閲覧――今回はこうしたビジネスシーンで便利なアプリを使っていく。

 もちろんこれらのアプリも通信が発生するが、データ通信量がどれほどになるのか、いまいち想像がつきにくい。月額1000円以下の格安SIMカードでも安心して使えるのか、LTEが使える格安SIM「U-mobile*d」(データ通信料が1Gバイトまでなら、税別680円/月)で試してみよう。今回試すアプリは以下の5本。すべて無料でダウンロードできる。

本記事で使用するビジネス向けアプリ
アプリ名 説明 データサイズ
Eight 名刺登録アプリ。オペレーターが手動でデータ入力を行う正確な入力作業がウリ 5.1Mバイト
iCata BtoB向けのデジタルカタログ。オフィスに設置する冷暖房や空調器具などを探すのに便利 2.33Mバイト
netprint スマホ内のファイルをセブンイレブンの複合機で印刷できる 0.63Mバイト
eFax アプリに専用のFAX番号を設定し、FAXを送受信できる。有料のサービスだが、30日間無料トライアルを実施している 3.28Mバイト
SHOT NOTE メモ帳「ショットノート」に書き込んだ文章や図をきれいに撮影し、クラウドストレージやメールで送信する 5.16Mバイト

「Eight」――名刺を100枚登録しても24Mバイト

photo 「Eight」で名刺を読み取る様子。スマートフォンのカメラで名刺を撮影する

 まずは名刺登録の「Eight」を使ってみた。アカウントの作成から名刺の撮影、データの送信まで行ったが、通信量は0.48Mバイトだった。名刺1枚の登録に0.24Mバイトかかったが、100枚のデータを送っても約24Mバイトだ。通信量をあまり気にせずに使える。

 使い方を調べるためにヘルプを見ても、発生する通信量は0.32Mバイト程度なので問題ない。名刺データの入力に数日かかるので、ときどき状況を確認することもあるだろうが、その通信量も微々たるものだった。

photophoto Eightをダウンロードする

「iCata」――20Mバイト超のカタログも

 BtoB向けデジタルカタログ「iCata」では、まずどんなカタログがあるか、アプリ内をチェックしてみた。そして、登録されていた36件の会社カタログをチェックして、実際に開いてみた。各操作の通信量は以下の通りだ。

iCataの各操作で発生するデータ通信量
操作 データ通信量
iCataカタログ一覧確認 1.27Mバイト
メーカーのカタログ探し 0.36Mバイト
カタログを見る(20ページ) 23.54Mバイト

 カタログを探すくらいなら気にしなくてよいが、実際に見る場合は注意したい。データサイズは電子書籍と同じくらいだと考えるとよさそうだ。今回見たのは暖房器具のカタログで20ページ。写真も豊富で、もちろんカラーだ。データサイズも20Mバイトを超えた。

photophoto iCataをダウンロードする
photophoto 2014年3月19日時点でカタログがあったのは36社。各社とも複数のカタログを用意している(左)。これだけきれいなカラーのカタログならデータサイズも大きくなる(右)

「netprint」――プレビューの確認時に注意

 コンビニでスマホ内のデータを印刷できる「netprint」は、PDFや写真のほか、URLを送ったWebページ、テキストを入力したメモも印刷可能だ。アップロード後に予約番号がアプリに表示されるので、セブンイレブンのマルチコピー機で「ネットプリント」を選択し、番号を入力すれば印刷される。各操作の通信量は以下の通りだ。

netprintの各操作で発生するデータ通信量
操作 データ通信量
ユーザー登録 0.18Mバイト
ファイルプリント送信(写真/1.43Mバイト) 1.57Mバイト
ファイルプリント送信(PDF/0.83Mバイト) 0.9Mバイト
ファイルプリント予約番号発行(写真) 0.02Mバイト
ファイルプリント予約番号発行(PDF) 0.01Mバイト
予約番号プレビュー確認(13枚) 1.85Mバイト

 印刷時にはデータをサーバに送信するのだが、写真、PDFともに、送信したファイルサイズとほぼ同じくらいの通信量だった。Webページやテキスト(200字)も試してみたが、通信量は0.02Mバイトとごくわずか。予約番号をチェックするときも通信量は少ない。ただし、プレビューを確認すると通信量が増えるので、何枚にもわたるPDFファイルなどを送信するときには注意しよう。

 なお、ネットプリントでA4サイズを1枚印刷するには60円かかる。また格安SIMカードの1つ「b-mobile」では、本アプリは使えないとされているが(2014年3月19日時点)、筆者が使っている「U-mobile*d」では問題なく利用できた。

photophoto netprintをダウンロードする
photophoto プリントのメニュー。「ファイルをプリント」でスマホ内のファイルと写真を選択できる(左)。アップロード後、プリント前のプレビューを「予約番号一覧」から確認できる。これはWebページのURLを送った場合だ(右)
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