ネットラジオとPodcast、30分聴くとどれだけ通信量を消費する?「格安SIMカード」は仕事に使えるか? 第13回(2/2 ページ)

» 2014年03月05日 10時00分 公開
[小林誠Business Media 誠]
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30分番組を聴くと通信量はどうなるか?

 いよいよ番組を聴いてみる。radikoとらじる★らじるは30分の聴取、ポッドキャストHDは30分のストリーミング再生を行ったところ、データ通信量は以下のようになった。

30分ラジオを聴いたときのデータ通信量
アプリ データ通信量
radiko 14.88Mバイト
らじる★らじる 13.65Mバイト
ポッドキャストHD 21Mバイト

 音質はどのアプリもまったく問題なく、途切れることなくスムーズに再生し続けたが、通信量は大きく、30分で15〜20Mバイト程度となった。1時間では30〜40Mバイトになる計算で、例えば日々の通勤で1時間の番組を聴けば、1カ月で600〜800Mバイト程度になってしまう。通信量を1Gバイト以下に抑えようと思うと、さすがに厳しい。

 そのため、格安SIMでインターネットラジオを楽しむなら、通勤時に短いニュース番組だけを聴くというような使い方がいい。長い番組を聴くならば、週に1、2回だけといった楽しみ方になる。語学番組は時間が比較的長く、毎日聴くだろうからWi-Fiを使いたいが、聴きたい番組の時間帯にどうWi-Fi接続を確保するかが問題となる。

 もし番組がPodcastでも配信されていて、リアルタイムで聴けなくてもよいならば、Wi-Fi接続時に番組をダウンロードしておきたい。今回使ったポッドキャストHDでもダウンロードが可能だ。さらにPodcastで配信されていない番組でも、radikoやらじる★らじるの番組をPCで録音しておき、スマホに録音データを移して聴くという手もなくはない。

photophoto らじる★らじるの聴取中の画面。どのアプリもスムーズに聴けるが、通信量は大きい(左)。ポッドキャストHDでは番組のダウンロードが可能。Wi-Fiで気になる番組をいろいろダウンロードしておくと、通信圏外でも楽しめる(右)

 Xperia Z1のように、端末自体に「FMラジオ」の機能が搭載されているなら、これを使うのもいい。屋内では聞こえにくいという弱点はあるものの、放送波なので通信量を消費しない。緊急時や音楽を聴くときには活躍する。

 ヘビーリスナーが格安SIMでそのままラジオを聴くのはオススメできないが、節約のテクニックを駆使すれば、十分楽しめるのだ。

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