岐路に立ったら、常に面白いコンテンツになるほうを選ぶクラウドワークスで始める新しい働き方

ライター松田然さんは、ベンチャーから大企業まで800社以上の取材・広告制作を経験。起業、フリーランス、上場企業、海外企業などのさまざまな働き方を経験し、「挑戦する人のHubになる」をテーマにこれからのライフスタイルのヒントを発信している。

» 2014年02月14日 11時00分 公開
[クラウドワークス]

「クラウドワークスで始める新しい働き方」とは?

クラウドワークス

インターネットを通じて仕事の受発注ができるクラウドソーシング事業を営むクラウドワークス

本記事はクラウドワークスが同社の事例を通じて新しい働き方を紹介するメールマガジン「CrowdworkingMagazine」で掲載した記事を一部抜粋・編集して掲載しています。


 ライター松田然さんは、ベンチャーから大企業まで800社以上の取材・広告制作を経験。起業、フリーランス、上場企業、海外企業などのさまざまな働き方を経験し、「挑戦する人のHubになる」をテーマにこれからのライフスタイルのヒントを発信している。松田さんが実践している新しい働き方について聞いた。

※本記事は、2013年7月1日に「CrowdworkingMagazine」で掲載された記事を一部修正し、転載したものです。

雇用形態にこだわらず、やりたいことを

松田さん フリーランス、起業、正社員。ここ3年は様々な雇用形態で、時にはプロジェクトごとに仕事をしています。以前は、@typeという求人広告を扱っているキャリアデザインセンターでライターやディレクターの仕事をしていました。自分の経験やスキルが生かせて、かつ自分の好奇心に素直になれたり、社会の課題解決につながれたりするようなプロジェクトがあれば、どんどん積極的に携わりたいと思っています。クラウドソーシングのクラウドワークスはまだあまり利用していませんが、これから積極的に使ってみたいですね。

 それぞれの雇用形態にメリットやデメリットがあり、また雇用形態やワークスタイルは目的ではなくあくまで手段ですが、その手段で自己表現ができる時代になってきたなと感じています。例えば、先日も1カ月かけて旅をしながら仕事ができるかという実験をしたのですが、いつでもどこでも働いて仕事を生み出していくスタイルは自分らしさを表現できるなと感じました。東京から北海道の最北端「宗谷岬」まで、自転車で行きながら仕事をしたんですが、やってみて、体力と精神力は自分の強みだと実感しました(笑)。道中の様子は、【旅×仕事+自転車】ほぼ毎日50キロ以上走りながら、売上87万円というブログ記事で紹介しています。

常に“コンテンツ”になるほうを選ぶ

 人生はもちろん、日常生活でも選択の連続ですよね。そういうとき「どっちのほうがより面白いコンテンツになるか」という視点を大切にしています。岡本太郎さんが「自分の中に毒を持て」という著書の中で「迷ったら、危険な方を選べ」とおっしゃっていたことに感覚が似ているかもしれません。

 例えば、学生の頃「生コン」という活動を行っていました。これは「生き方コンテンツ」の略で、何かを決断する時に、より面白いと思える道=コンテンツになるほうを選ぶようにしていたんです。大学ではスポーツマーケティングという分野を選考しており、そのまま普通に就職するより、海外でプロスポーツに関わる仕事を経験した方が面白いと思ったんですよね。そのため、まず日本を知りたいという理由で日本中のスポーツ施設を自転車で周り、卒業してすぐカナダへ渡ってバスケのNBAや野球のMLBのスタジアムの中で働き、帰国してからもスポーツ業界に特化した求人サイトを立ち上げました。リスクはあっても面白い化学反応が起きそうな道を選ぶ方が生き方自体がコンテンツになるし、たとえ失敗してもお酒の席のネタになるんですよね。

「ロールモデル」と「仲間」と「サポーター」を見つけること

 昔から、私自身がチャレンジ好きでしたが、同時にチャレンジする人を応援したい思いがありました。例えば、フリーランスになるというのもチャレンジですよね。そのときに支えになるのは、実際にそれを上手く実現しているロールモデルとなる人が近くにいるか否かは大きいと思うんですよ。これはどんなことにも共通して言えると思いますが、私が今回チャレンジした「旅×仕事+自転車」の実験だってそうです。旅と仕事は両立できるかもしれませんが、それを体現しているロールモデルの人が少ないというのも私がチャレンジした理由の1つ。そういう人がいれば、続いて面白いチャレンジをする人が増えると思うんですよ。

 また1人でできることって限られていますし、仕事で言えば事業をスケールさせることも難しい。そこで、一緒にチャレンジする「仲間」や、その活動を応援してくれる「サポーター」がいれば、より挑戦にドライブがかかります。そんな人を見つけるのは大変ですが、大切です。

ソーシャルメディアで集まったクリエイティブ集団

 実際に、現在の私もそういう働き方をしていて、10人前後のライターやデザイナーさんを束ねています。すごく優秀な方ばかりで、そういう人たちが一人ずつバラバラに稼ぐよりも、みんなで課題を補完しあったり刺激しあった方がもっと面白いことができると思っています。その上で、今さら当たり前のことを言ってしまいますが、ソーシャルメディアを活用することは大切です。今一緒に働いている仲間はほとんどTwitterかFacebookで呼びかけて集まった方ですし、求人広告のような一方通行の発信や募集ではなく、人となりがわかるような繋がり方をしたいと思って。そんな時、ソーシャルメディアの活用は必須です。

 また代表の中島と、スゴログという会社を創業した際も、私がTwitterでつぶやいて、久しぶりに会った3カ月後には会社ができていました。そんなスピード感を出せるのも今の時代やクラウドワーキングならではです。仲間に限らず、案件もソーシャルメディア経由でいただくことはとても多いですね。

面白いコンテンツを発信し続ける

 私の生業は主にライターですが、そこにもジャンルが色々あり、私自身はソーシャルメディア上のコンテンツライティングを強みにしています。あと体力もですね。なので、前述した「人生はコンテンツになるほうを選べ」という話にも繋がりますが、普段から仕事やプライベートに関わらずブログやソーシャルメディアなどで面白いコンテンツを意識して発信するようにしています。そうすることで仕事や人が自然と集まってきます。

 この記事だって、私のブログを読んでいただいたクラウドソーシングのクラウドワークス代表の吉田さんから直接連絡があり、ソーシャルメディアでやりとりしたことで実現しました。この記事を読んでくださった企業から良い仕事の話が来てといった具合に、コンテンツを発信することで「機会」が生まれるものだと思っています。

目指すはクリエイターのHUB作りと、イクメン!?

 これからやりたいことは色々あります。でも、まずはこれまで以上に「人のココロを震わす」コンテンツのライティングに注力したいです。求人広告にせよ、Facebookページのライティングにせよ、自分が発信したものへの結果がすぐに出る世界で今までやってきました。今後もそこにはシビアでありたいですし、人のココロを動かしてこそ、“作業”で終わらないライティングの仕事になると思っています。

 またクラウドワークスのように、クリエイターと企業を繋げる「HUB」を作りたいですね。私自身、現在も小規模ですがライターを何人か束ねていますが、今後はクラウドワークスを利用しつつ、リアルな場でもクリエイターを繋げてみんなで影響力のある仕事をしたいですね。

 あとは……個人的なことですが、早く「イクメン」になりたいんです。「旅×仕事」のプロジェクトでも感じたのですが、仕事軸にもう一つの要素をかけ算した形で色々チャレンジしたいな、と。そして、次の掛け合わせのテーマとして「仕事×育児」もうまくできるのではないかと思いました。私の場合、まずはパートナー探しが先なので、すぐには実現しないチャレンジですが(笑)。そして、今後も仕事×何かのテーマを持ちながら働き、今度は子供と一緒に旅にでるのもいいですよね。そういうことができるワークスタイルも追求したいです。

解決したい課題は何か、自分で選択したか

 チャレンジは大切ですし、チャレンジする人を応援したい。でも、みんなが起業したりフリーランスになったらいいとは思いません。例えばもっとクリエイティブに注力したくてフリーになっても、営業や税務面の対応やお金の不安があったりして、結局そこに注力できないといった課題があったり、ノマドスタイルに憧れても実際は仕事の生産性が落ちたりと、どの道を選択してもいずれいくつかの課題に直面します。

 そのとき、なぜそのワークスタイルや仕事を選んだかといった理由を持っていると強いですし、そのためにも自分が解決したい課題を見つけることが大切だと思います。私の場合、先に挙げたフリーランスの方などが持つ課題を解決するためにクリエイターのHUBを創りたいと思っていますし、私自身も色々な雇用形態を実験していることは、そこに繋がっています。

 最終的には、自分で選択できるか否かだと思います。ソーシャルメディアやクラウドワークスなど、新しいチャレンジを応援してくれるサービスや人が見つかりやすい時代ですし、様々な難問があっても最終的には自分が選択したという事実があることが強みになると思います。自分から一歩を歩みだせない方も多くいると思いますが、そういう時は面白そうになりそうなことを嗅ぎ分ける嗅覚を普段から磨くといいと思いますよ。人生に正解なんてないので。

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