優秀そうに見える人材ほど会社を早く去っていくのはなぜでしょうか。その理由は、お金でも肩書でもありません。実は、訓練と指導不足が原因だったのです。
まずは悪いニュースを2点ほど。
献身的に見える若手社員でも、次の動きを熟考している。
彼らをどんなにつなぎ止めようとしても不十分である。
これは、1200人以上の従業員を対象に行われた研究の結果です。このリポートを発表した研究者らは、以下のようなことを述べています。
最初の会社に雇用されている間に、「履歴書の送付」「転職あっせん業者への連絡」「転職面接」を経験しているのは全体の75%。
定期的に「履歴書の更新」「採用情報の検索」をしているのは95%弱。
彼らは平均28カ月後に離職している。
次に良いニュース。若手が何を必要としているかを理解することで、この流れを食い止められます。彼らが必要としているのは、コーチングとトレーニングなのです。
退職者面接管理ソフトウェアの草分けであるNobscot Corporationのべス・N・カービンCEOは、これは当然のことだと指摘しています。彼女が Kansas City Starに語った記事によると、「職場におけるトレーニングの機会不足や指導不足は、若手社員の離職理由のトップ2を占めている」のだそう。
もちろん、「収入アップや業務内容が想像と異なることが離職理由に含まれないわけではありません。しかしそれ以上に彼らは、個人的な注目、指導、コーチング、トレーニングを求めているのです。若手社員が期待しているのは連携であり、キャリアをちょっとでも速く前進させてくれる指導者を望んでいることを知っておくといいでしょう」とカービン氏は述べています。
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