こんなスキマにタブレットを置けちゃうの？ ――出先で便利なミニスタンド7種をレビュー：ビジネスタブレットのお供に（1/3 ページ）

さーて、カフェでひと仕事するか！ と、タブレットを取り出してみたものの、テーブルが狭くて設置できない……。こんな悲劇を防げるのがポータブルスタンドだ。今回は薄くて軽い7モデルを試した。

なにかと手狭なデスク周り……。スタンドは充電のための一時スペースをひねり出すときにも役立つ

　カフェに入ってタブレットでひと仕事しようと思ったら、テーブルが狭すぎて書類とタブレットを同時に見るのが難しい……。家に帰って充電しようとしたら、今度はコンセントにつないでいるときの置き場に困る……。こんな経験はないだろうか。

　何かと便利なタブレットだが、意外と困るのがその置き場所。特に9〜10インチクラスのタブレットとなると、その大きさはB5用紙並みで、厚みもそれなりにある。これを家の限られたスペースにうまく収めるにはどうすれば……。

　タブレット用ポータブルスタンドなら、そんな悩みを解決してくれる。軽くて持ち運びやすく、使わないときは折りたたんで机の中にしまっておける。必要なときにサッと取り出してすぐ使える優れものだ。

　今回、ご紹介する7種のポータブルスタンドは、タブレットのメーカーや機種を問わずに使える汎用品で、総じてコストパフォーマンスは高い。まずは選び方のポイントから見ていこう。

ポータブルスタンド選びの6つのポイント

　ポータブルスタンドを買うときに注意すべきなのは、以下の6点だ。

• 形（使用時および収納時）と重さ
• 対応タブレットのサイズ
• タブレットを縦置き・横置きどちらでも置けるか
• 角度調整機能の有無と調整範囲
• 簡単に折りたためるか
• 価格

形状と重量

　ひとことでポータブルスタンドといっても、メーカーや製品によって形が異なり、ユーザーの好みも大きく影響する。その中であえてポイントを絞るとすると「使用時の奥行き」と「収納時のサイズ」だろう。収納時のサイズが小さくても、使用時に意外と奥行きを要する製品を選んでしまうと「デスクの端ギリギリに置けない」「壁寄せできない」ということになってしまう。重さは軽いに越したことはない。設置の安定性を考慮すれば、ある程度重い方がいいが、今回はポータブル用途で選んでいるので無視する。

スタンド使用時の奥行きは、製品によってこれだけ違う

対応タブレットのサイズ

　タブレットの多くは、画面サイズに応じてだいたい2つに分けられる。7〜8インチクラス（iPad miniやNexus 7）と9〜10インチクラス（iPadなど）だ。基本的には、このどちらでも使える、あるいは片方でしか使えないなどと説明されるのが普通だ。両方で使えた方がいいのは間違いないが、スタンドのサイズが大きくなることもある。

タブレットを縦置き・横置きどちらでも置けるか

　画面サイズの話とも関係するが、これも重要なポイントだ。例えばiPadシリーズは縦持ち時の本体下側に充電用端子がある。このため、スタンドに立てかけたまま充電するなら、横置きするか、端子を上側に向ける必要がある。また、Androidタブレットの充電用端子の位置は統一性が無い。バッテリー駆動中はともかく“充電しながら使う”ときには大事なので、覚えておいてほしい。

このスタンドの場合は、7インチクラスのタブレットを縦置きできない

角度調整機能の有無と調整範囲

　もし、ノートPCのディスプレイの角度を調整できなかったら……？ そう考えれば、タブレット用スタンドも角度調整できた方がいいことが分かるだろう。ただ、形や重さを重視する製品では非対応の場合もある。また、どの製品も写真立て程度の角度で固定することはできるが、キーボード入力に適した角度（水平状態から10〜20度程度起こした状態）で固定できるかどうかは、製品によってバラツキがある。

簡単に折りたためるか

　スタンドを持ち歩くなら、いかに手早く簡単に収納できるかも重要。もちろん、その逆もしかりだ。

価格

　価格は安いほうがいい。今回は1000〜2000円程度で購入できるものを選んでみた。

　このほか、場合によっては「ケースを付けたままのタブレットをスタンドに設置できるかどうか」も検討課題となる。今回紹介する製品はほぼすべて汎用品で、ある程度ケースの装着も考慮しているので、あえて言及していない。

収納状態を比べたところ（左）。極端に分厚いケースを装着していると、スタンドにはまらない場合も（右）